ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
半妖狐が審神者になる話



九尾と人間のハーフ
そのため、霊力を多く持つ。が、九尾としてはまだまだ未熟で4尾までしか力を使えない。人間の血が強く残っているため、狐の耳と尻尾を隠すと絶世の美少女。
地獄で補佐官をしていたが、2205年の歴史修正主義者の出現により審神者として駆り出された。
現在、遡行軍を追って、並盛にいる。
初期刀、近侍共々、山姥切国広。
生まれが平安時代のため、話し方が古めかしい。



「ふむ、21世紀に飛んだみたいじゃな。さぁて、この時代は何があったか」
「地球のエネルギー循環のシステムが変わった頃じゃないのか?」
「おお、薬研。そうであったな。お見事じゃ。ならば、立役者の沢田綱吉付近の護衛じゃな」

本丸の外を出ると、見事に違う景色を見て楓がそういう。護衛の薬研藤四郎とへし切長谷部は、楓の査察についてきている。では、本丸に戻るか、というと来ていた道と違う道を通ろうとする。

「主、そちらではございません」
「おお、そうであったか」
「大将、そっちでもねーぜ」
「ふむ……。わからぬな」

こっちだぜ、という薬研についていく楓。楓は極度の方向音痴だ。それゆえ、護衛がいなければならない。

「ただいま戻ったぞ、皆の衆」
「帰ったか、楓。文が届いてきたぞ」
「ふむ、では、山姥切国広。我について来い」

ああ、わかった、という山姥切国広は、流石に本丸では迷わないよな……?と心配になる。楓が審神者となって、この本丸に住み始めて、10年近くなったのだ。最初は楓と共に迷っていたが、流石に覚えた。

「なんじゃ、国広。我が本丸で迷子になるとでも?」
「流石にそこまでは思っていないさ。ただ、これからの沢田綱吉の護衛のときが心配なだけだ」

ああ、それは誰かをお供にするさ。と言って、部屋に入る。楓の部屋は戦術の巻物が散乱している。楓は山姥切から渡された文を見る。それは自身の上司の鬼灯からだ。

「鬼灯様はいったいどこまでわかっておられるのか」

ため息を吐きながら、文を隅々まで読む。遡行軍の居場所が見つかっていないのと、遡行軍が現れているのは、どれも地球のエネルギー循環が滞っているときで、そのときに時空が歪みやすいらしい。
それと、沢田綱吉の経歴が記されており、上に二重円がある。

「並盛中学か……。ふむ、薬研を連れるとするか」
「徘徊ばかりしてあまり薬研を困らせるなよ、楓」
「基本薬研についていくさ!一人行動してよいのは本丸と地獄だけだからな!」

誰に言われた。鬼灯様じゃ!という話をしているところに燭台切光忠が襖をあける。
ご飯だよ、と言われ、立ち上がる。

「では、行くか」
「ああ」

一同で並べられたご飯を完食し、片付けられた様子を見て、楓が口を開く。

「我は三日後を目標にちゅうがくとか言う学舎に入る。その護衛として、薬研についてきてもらいたいのじゃ。よいか?」
「俺は別に大丈夫というか行きたいんだが……」

旦那達が不機嫌そうでな、という薬研。楓の目で見てわかるのは、大和守安定、加州清光、小狐丸だ。

「ふむ、薬研に決定じゃな。安定と清光はこれが終わったら我の部屋で話をしようぞ」

小狐はその後でな、という。3人の顔は変わらないが、話を進める楓。明日の内番を割り当て、それ以外は各自刀傷沙汰にならない程度なら、自由にしろと言う。




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