星の守り人
FF零式軸で13の座「見守る力」を持つ。クラスゼロの中で最年少15歳。審判者相手に戦ったが、試練の最中に左腕を怪我し、一人だけファントマを抜かれずに生き残る。魔導院で、皆と未来の話をして、眠る皆を泣きながら見送った。その後、マキナとレムとはおらず、一人、アレシアを探して、見つける。12人の兄姉が残した世界を守りたいと伝え、失われた魔法と左腕の義手を得、不死を得る。
カエデ・アルラシア
見た目15歳前後
試練の最中に傷ついたファントマを12人の残っていたファントマで修復、他の12人の人格を持つようになった。
魔法で姿を変えることも可能、人格を入れ替え戦う戦法で敵を翻弄する。
アレシアより、地球の維持に必要なトゥリニセッテの一角を担う呪いとして不死になった。本人は兄姉が守った世界を守れるならいい、とのこと。
短髪の黒髪。目は赤色。右手に魔法剣、左手に銃を持って戦う。
「日本は平和だね」
表向きはな。
「……それぐらいわかるよ。この町にはトゥリニセッテの一角を担うマフィアのボス候補までいるんだもの」
それよりもカエデの行ってる学校もピリピリしてるよな。
「まあ、風紀委員、というか、不良だけじゃなく、一般生徒まで襲われてるっていう話だから」
カエデも気をつけて。
どっちかと言うと相手が気をつけて、だがな。
「否定出来ない……でも、サイスも襲ってきたら、半殺しにできるの?」
出来ないな。
即答かよ!?
そういうナインもどうだ。
ん?ぶち殺すに決まってるだろ。
「……これだから、ナインは。まあ、きっと今回は大丈夫だよ」
とは、言ったものの。
「これ、殺っちゃったかな?」
監視カメラに気づいて良かったな、カエデ。
「この鳥の監視カメラは壊したからね。安心出来るよ」
その鳥、可愛いな。
「エースはチョコボが好きだったもんね。連れて帰る?」
いいのか?
「うん、連れて帰ろう。……あ、燃やしておく?」
放置しておけ。
「はーい」
と、まあ。次の日の学校。3名ほど、休みだったけど、異常なし。次の日、クラスメイトの沢田綱吉が来た。多分、これがボンゴレボス候補。めっちゃ私を見てる。
「えっと、沢田くん。何かあった?」
「い、いや、何でもないよ(どうしよ、一昨日、襲われそうになってたのに、バーズの飼ってた鳥をなつかせて、カメラ取り外しちゃったんだよね……)」
「……?」
「そういえば、アルラシアさんって」
「カエデ、って呼んでください。ファミリーネームではあんまり呼び慣れてなくて」
「カエデちゃんって、何かやってたの?」
「何か、とは?」
「ほら、武道系?空手とか……」
「少しだけなら合気道を」
「そうなんだ……」
「なぜ?」
そうきくと、視線をさ迷わせる。これ、誰かに聞けと聞かれたみたいかな。
そうだと思います。
だよね〜。
「いや、カエデちゃんって帰宅部だし、何かやってるのかなって」
「そうなんですか。私は家でいつも本を読んでいますよ」
「そうなんだ」
魔導書だけどな。
と、まあ、下手な詮索から1ヶ月。京子ちゃんに誘われて、商店街が歩いていた。
なのに、ガラスが割れる音と煙。なんというか、巻き込まれた。
「女子供はこっちに避難しろ」
「え、あ、はい」
「はひーデンジャラスですー」
カエデ、あの大声が響いている。
あー、やだやだ、あの剣豪じゃねぇか。
えー、俺、もう戦いたくないよー。
そして、なぜ私を見る、ジャック。
「…………帰った方がいいかな」
「ああ、そうだな。こんなこともあるんだ。気をつけて帰れよ」
「うん」
…………神経使うよ、あのアルコバレーノに対しては本当に。
助けに行くかい?
今回は止めておこう。アルコバレーノに“私達”が並盛にいると知れば、探すに決まっている。
そうですね。
可愛いな。
「うん、そうだね」
「元気そうね」
「マザー!久しぶり!」
マザーだ。
マザー!
久しぶり。
マザーも元気そうでよかった。
「ほんと、元気そうで何よりよ。少し、お願いしたいことがあるのよ」
「なぁに?」
「明日の10時頃から並盛中学でボンゴレリングを巡って戦いが始まるわ。それの監視、お願いできる?」
「わかったよ。マザー」
「あら、よかった」
「マザー、それが終わったら、一緒に行きたいところがあるんだけど、いいかな?」
「ええ、いいわよ」
「楽しみに、待っててね」
ここでいいかな。
いいんじゃないか?
カエデ、嬉しそうだな。
だって、マザーと旅行の約束が出来たんだもの。
「お待ちしておりました。13の座に座る御方」
「…………」
その呼び方は好きじゃない。
カエデ、俺たちはここにいる。
はい、そうです。カエデが心配になることはない、ですよ。
そもそも、あんたが生かしてるんだ。何も暗くなることはない。
機嫌が悪くなったなら、武器を投げつけて威嚇すればいいじゃねぇか。
これだから、ナインは。
「13の座……?」
「沢田綱吉か。精々足掻けよ」
「う"ぉおい、朱の魔神か。なんでこんなところにいやがるぅ」
「……S・スクアーロか、仲間に執心するのは勘弁してくれ」
キング、声、借りてる。
ああ、別にいい。
それにしても、朱の魔人か。懐かしい呼び名だな。
マザーの頼みで、年一で狩ってるだけなんだけどなぁ。
「朱の魔神……だって?」
「…………チェルベッロ」
「それでは、今日の対戦カードは」
ボクシングとムエタイか。いいじゃないか。
エイトが嬉しそうだ。
しかし、もうじき終わるぞ。そしたら。
うん、ヴァリアーの掟だったか。生きているようだ。
帰るか?
うん、話し掛けられるのは面倒だから。
「おい、待て。朱の魔神」
「何のようだ。晴れのアルコバレーノ」
「なぜ、戦いを見に来る」
「何故か、か……。そのおしゃぶりと同様の意味を持っているものだからな。所持者が気になるものだろう」
「……!何を知っている」
「大空にでも聞けばいい」
……逃げよ
カエデ!
「ウォール」
「チッ」
「いずれわかることだ。急がば回れ。それでいい」
逃げる。
言った後にか。
眠い。
替わるよ。
ありがとう、サイス。
「カエデ以外なら私しか使えないみたいだからね。夜の炎」
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