ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
夢は現実を侵す

青春時代、寝るときは夢でトリップしていた子の話。現パロ。

苦笑をやむ得なかった。

「楓、か……?」
「」
「お前が、何故、ここに」

大学に入学し、夢でのトリップは日記でしかわからない。私が見た、ただの夢、妄想だったのか、何かの意図だったのか、それも、誰にもわからなかった。なのに、かの戦国BASARAにて、私の同僚だった武将様に会ったのか、それすらもわからない。

女にしておくには勿体無いと、幼い頃より婆娑羅者としての才能を持っていたことで、死ぬ間際の父はそう言っていた。今なら治せる病気であったのだと思う。幼い頃に若い父は死に、母は私を戦場に出したくないと、匿った。長女の私しか生まれなかった家に後は無い。母も病気にかかり、死んでしまった。嫁ぎ先も見つからず、どこに行くわけにも行かず、孤児が集まるという、寺に向かった。
母上も父上も死んでしまった。そう言ったら、僧は私を迎え入れた。寺では、馴染めなかった。手習いは、元より受けていたし、知識もあった。いつも寺の境内でお手玉をしていた。

目をつけたのは、政宗公の父、輝宗様だった。寺で異端だった私を輝宗様に押し付けたのだ。輝宗様は私に質問をした。それに答えたら、笑って、私を受け入れた。

城に連れていかれるときに、私が何をすればいいのかを教えられた。右目を失い、義より疎まれた息子の世話係、だそうだ。質問も、そうだった。目を失った者を哀れむかを。私は、この時代はそんな人いくらでもいる、と答えた。哀れむ必要はないもの。とした。

8歳の梵天丸様は、内気で根倉だった。初めて出会ったときは冷めた目で見られた。まあ、色々な世界を回った私からすればなんともない。お手玉を賭けのように使ったこともあった。私に世話をされるのが嫌だと、こじゅうろうがいいと言う梵天丸様に、赤色のお手玉がどこにあるかを見つけたら、梵天丸様の言うとおり、小十郎様を呼んできますが、以下略として、ハンターの世界でやっていたことを思い出して、高速お手玉の開始をしたり(悉く私に世話をされた)、元気になった途端に、拉致られたりはしたけど。

いや、まあ、眼中にいるのは片倉小十郎。私の同僚、というか、うん。

「あははは」

と思わず、逃げた私は悪くない。いーやーだ、なんで、病気隠してたのか、言われそう。無理!!あ、私、病気、というかあの世界では喘息持ちで、簡単に言うと、心臓発作で死にました。平和な世界をBASARAの世界で過ごすとか、お姉さんびっくり。

「政宗様!その女捕まえてください!!!」
「」
「あん、なんだ小十……楓!」

リアル鬼ごっこだよ!!!なんで、私、大学に入学して、1週間も経ってないよね???既に死んでる。詰みそう。目の前に、あの頃よく見掛けたオレンジ色の髪。詰んだ。
……あ、女子トイレだ。

なんて言う恐怖体験も終わり、仕事は輝宗様を御継ぎなるらしい政宗公と変わらず側近の小十郎からなんとか、別の就職先を見つけたはいいが。

「紅明お兄様が見える」
「現実ですよ、楓」
「紅炎のお兄様が見える」
「……漸く、見つけた。妹よ」
「ここに就職してよかった。駒のように使ってください。紅炎のお兄様」

内定が決まったと伝えたら、どこだとガンガン頭を振られた死ぬよ、梵天丸様。

どうやら、私は紅炎のお兄様の秘書らしい。唐突である。なんと、社員の幹部は練家である。ふらついたわ。秘書は私の為に開けておいたなんて言われた。いや、頑張りますけどね?そんな贔屓いいのだろうか。頑張るけど。それより、もう血が繋がってないんですけど、大丈夫なのか、とか思いますけどね。

と、そんな会社に入社して、半年。パーティーに行くぞ、と紅炎のお兄様に言われた。唐突である。

で、紅炎のお兄様、と言うわけにはいかないパーティーに来ました。社長です。私は、秘書なんですから。ええ。

で、なんで、今日に限って。

「楓じゃねぇか」
「」
「知り合いか、楓」
「いえ、違う人でしょう。社長、挨拶回りをしましょう」
「……そうだな」

ありがとう、紅炎のお兄様。なんの詮索もせずに。一層、楓はお兄様についていきますからね。……もう血とか関係ねぇ。お兄様はお兄様だ。

……ダメだ。もうこれは回避できない。

「お前は、煌貿易会社の社長か」
「……唐突になんだ。確かに俺は練紅炎。煌貿易会社の社長だが。伊達貿易会社社長殿」
「あの、社長、お手洗いに」
「ああ、行ってこい。紅明に頼むことだ」
「失礼致します」

政宗公に礼をして、トイレに駆け込んだ。スマホを弄って、紅明お兄様を見つける。ちょっとかわってくださいおにいさま。事情を説明して、トイレに出た頃には、白龍がいた。白龍は、夢の世界では、何故かなついてくれた。信用してくれた子だ。

「楓さんに悪い虫が付くなんて……。楓さんは俺の大切な人なんですから、……こう。い、いや。そういう意味では言ってませんからね!」
「可愛いなぁ。白龍は」

そういうとむすぅと拗ねてしまった。まあ、でも。

「ありがと、白龍。この世界でもよろしく」
「……!はい」

所謂高級マンションを借りたのはお兄様だけど、高級マンションに住んでます。もうなんなの、死ぬの私。お兄様イケメン、白龍イケメン。

……で、ふらついた。目があって、あっとは言いました。それに気づくかよてめぇ!頭を撫でた叔父上にはすり寄ったけどね!

「カエデ」
「お久しゅうございます。叔父さん」
「…………」
「帰って」
「はいけない!」
「」
「何故、ヒューズを庇って死んだ!」

もう、やめません???現実で再会するとか誰が思うの??悔いないように全力尽くすべきでしょ、ね???

白龍がドリフトかけながら轢きそうになったのが貧血を起こしそうだったけど。

「その人に触れるな」

スカーの姪であり、ロイの義妹(姪)でもあるハガレン軸。
政宗公の御付きの女中なBASARA軸。
HUNTER×HUNTER軸も多分生きてる。
紅炎、紅明の実妹、白龍の義姉なマギ軸。
その他諸々も生きてる。多分。

[Prev] | [Next]
Contents
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -