星の抑止力となった大王
「私は、破壊である。星より降りて蹂躙を果たさんとする者である」
「……私はお前とあれて、本当によかった」
「私が虜だったのだ。ずっと、私が虜だった」
「一緒にいたかった」
「私もだよ、アルテラ」
その願い、叶えよう、遊星の使者。契約は果たされた。星の抑止力となれ。
黒雲楓
岸波白野と同じ存在、姿も性格も違う。
アルテラの肌を白くし、黒髪となった姿。目は変わらず赤色。
天涯孤独だったが、9代目に拾われた。
アルテラと肉体を共有している。原則、昼は楓、夜はアルテラが肉体の主、髪と肌の色が変わる。
楓の睡眠の時間、アルテラが活動していると、夢としてそれを見ることが可能。逆もしかり。
アルテラが肉体の主のとき、楓の精神は、巨神アルテラがいる石室にいる。
緑のレガリアの指輪を着けている。
「イタリアから帰国、しました。黒雲楓、といいます。皆さん、お知り合いだと思いますが、中に入れてもらえると嬉しいです」
そんな自己紹介もあったのは1年半前の話だ。
楓、片目を借りる。
どうぞ、メールの処理だよね。
ああ、楓には戦うことを教えることを拒否したのは私だ。
でも。
ああ、殺しはしていない。あの男にもそれは何度も言っているからな。
「おっす、お前が黒雲か?」
「…………黒スーツの赤ん坊」
…………リボーンだ。関わると録なことは起きない。
わかった。
「アルテラ、だったか。明日の夜の10時に並中に来い。指輪は持っているのは知ってるからな」
あれか。
「……伝えておくよ」
「星の守護者って」
「例外だ。初代守護者に居た、とは聞いたがな」
「また、珍しい守護者だがな」
時空が裂ける。
「来たな」
くるりと一回転して、地面に着地する。
アルテラ。
ああ、大丈夫だ。
「星の守護者は漆黒の空でも光る星」
「……話しはいい」
「あんた何様よ!痴女みたいな格好して!」
…………楓。
私はアルテラの格好、好きだよ。まあ、ちょっと、人前には見せたくない。だってアルテラは、私のなんだから。
「ふっ」
「何笑って……!」
「首に掛けている指輪を奪えばいいのだろう?」
「はい、その通りです。では、開始!」
コードキャスト、スピードアップ。
「すぐに終わらせよう。我が虜」
「……!!」
コードキャストによって、光速で移動したアルテラはすぐに、指輪を手に入れた。
「造作もないな」
「流石だな。アルテラ」
「…………リボーン」
アルテラ、お疲れ様。っアルテラ!
「っ!」
キン
剣を振って銃弾を弾く。
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