ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
表裏一体

4次聖杯戦争の期間中にイタリアで奇跡的な感じにジャンヌとジャンヌオルタを召喚した主の話。聖杯戦争とは全く関係がないです。
REBORN!原作沿い。
妄想過多。ジャンヌとオルタの関係性が原作とは違う可能性あり。

カエデ

マフィアのモルモットだったが、そのときにジャンヌ・ダルクとジャンヌ・ダルク・オルタを召喚した。そのあと、そのマフィアを潰しに来たボンゴレによって保護される。
日本語を学んだ後、並盛に移り住み、ボンゴレ10代目候補の沢田綱吉の幼馴染みとして現在を過ごしている。

(救いと復讐を願い、)召喚したのは二人のジャンヌ・ダルク。白姉と黒姉と呼び、二人を呼ぶときはジャンヌと呼んでいる。


「ジャンヌ、行ってきます!」
「はい、行ってらっしゃい、カエデ」
「……気をつけなさい」

そう言って、制服を身に纏ったカエデを見送ると、ジャンヌ・オルタは立ち上がる。

「行くの?」
「ええ、あの赤ん坊が何時、カエデに仕掛けても無事のように」


「綱吉」
「あ、カエデちゃん。おはよう」
「綱吉、昨日」
「あ、あれは、違うんだ、カエデちゃん!お、俺は」

綱吉の慌てっぷりを見る。昨日、クラスのマドンナ、京子ちゃんにパン一で告白した。校門で告白したものだから、……うん。

「パン一はないと思うよ、綱吉」
「…………はい」
「告白するなら、堂々と、二人きりか、屋上で」
「え」
「私は、ジャンヌと一緒にいられれば十分だから、恋人なんて要らないけどね!」
「…………そうだよね、はあ」

沢田綱吉の片思いは儚く崩れさろうとするが、崩れない。

「…………幼馴染み、だもんなぁ……」

友達を見つけ、走っていくカエデの後ろ姿を見て、そう呟く。

「あの女、ツナの幼馴染みか」
「!リボーン!カエデちゃんは絶対に巻き込むなよ!」
「……既に足突っ込んでる奴にそう、言ってるのか。ツナ」
「…………え?」


「行ってらっしゃい。気をつけて、黒姉」
「ええ、行ってきます。白いの、カエデを頼むわよ」
「わかっています。貴方に神の導きがあらんことを」
「…………」

夜、家にて。

「さっさと正体を洗おう。黒姉に依頼した人間は信用できる立場の人間か、標的(ターゲット)はどういう存在かを」
「夜更かしをしないでくださいね、カエデ」
「わかってるよ白姉」

「やっぱりな」
「……何がやっぱりな、ですか」
「てめぇは」
「白詰草、後はそう、黒百合、そう呼んで。アルコバレーノ」

あの子以外に真名は呼ばれたくないの。そういうジャンヌ。

「で、何の用かしら。あの子と関わらせるつもりは無いわよ。10代目とも只の幼馴染み。守護者になんてされたら堪ったものじゃないわ。あの子は唯、平和に暮らしたいだけ」
「情報屋をやっているのにか」
「危険な仕事には手を出さない。それが私の仕事をする上での契約よ。そうね、気を付けることよ。私達は人とは少し構造が違うから、死んじゃうかもね」
「!」
「まあ、殺さないわよ。アルコバレーノを殺したら、あれに何言われるか」
「……」
「関わらないこと、わかった?」
「……俺からは関わらない。約束する」
「……そう。なら、いいわ」

そう言って、ジャンヌは家に帰った。

「ツナは特別に思っているみたいだがな」


「じゃあ、行ってきまーす」
「行ってきなさいよ、後、気をつけて」

そう言って、制服を身に纏い、家を出るカエデ。あれから、数ヵ月経ち、きな臭い気配を感じ取っていた。

「ねえ、私」
「……なんでしょう」
「今日は私が追って、いい?」
「いいんじゃない?私も気になることがあるの」

「風紀委員も先生もピリピリしてる……」
「そりゃ……並中の生徒が襲われてるしね……」
「綱吉がつるんでる子って、喧嘩強かったよね。綱吉、は、巻き込まれないか。……綱吉」
「どうしたの、カエデちゃん」
「……気を付けてね」

イタリアのニュースで見かけた脱獄事件、よく調べていると殺し屋がいた北イタリア最強、ランチア。 監視カメラをハッキングして、探したら、日本に来ていた。良くないことが、起きそうな気がした。

その日は何事も無くて、黒姉の仕事も今日はない。早くに眠った。

目を覚ますと、草花の生えた世界だった。クフフと珍しい笑い方を聴いた。振り向くと、……パイナップル形の藍色の髪型をした男がいた。大丈夫、呼ばなくていい。

「おやおや、こんなところに足を踏み入れるとは」
「何の用、かな。六道骸」
「おや、僕の名前を知っているとは驚きです。どうして知っているのか教えて頂けませんか」
「……同胞、君の目的は賛同するけど、工程に一般人を巻き込むことは賛同できない。私は、一般人になりたいだけの、ナニカだから」
「同胞、ですか。いずれ、僕も君のことがわかると」
「…………そろそろ、かな」
「おや!」

草花は燃え、白詰草が生える。

「貴方の精神世界にいなかったから探しましたよ、マスター」
「ごめんね、迎えに来てくれたんだ」
「白いのが心配していましたよ。全く、同じ境遇だからと興味を持ってはいけません。ほら、マスターはそちらに足を突っ込むのですか」
「ごめん、私は貴方といたい。ジャンヌ・ダルク」
「そういうことです。離さないでよ、マスター」
「うん、離さないよ」

精神世界から二人は消えた。骸はクフフと笑う。

「救国の聖女の名を持つ存在に主人と呼ばれるのですか。興味が沸きましたよ……」

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