ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
7度目の転生先で以前の上司とか仲間とかが来てしまった話

黒雲楓

現在25歳

暗殺教室を修了後、生まれ持っていた医学の知識を生かして医者に。
だが、孤児には親がいない分それ相応の知識をつけてほしいと思い、暗殺教室のあった校舎を皆に相談、了承を得て、改築し孤児院を設立した。
現在は運営費を集めるのに奔走したり、食費を浮かそうとするため菜園を作ったり、子ども達のケンカを止めたり、宥めたりしている。とにかく人手が足りない、とぼやいている。

白髪の赤目。
服装は着流し。理由を聞かれると、こっちの方が楽だと。両親の代わりに育てた祖父母が着物、着流しだったからとか。唯一の趣味が反物集め。

実は転生トリップをし続けている女性。これで7度目。どこの世界でも人の生死に関わることをしていた。


孤児院

15人の子どもが現在暮らしている。
院長は楓。先生は浅野學峯と潮田渚。
渚は土日が休みで6〜14時まで勤務。
學峯は月火が休み、14〜22時まで勤務。
稀に誰かが手伝いに来る。律は孤児院預り。
最大150人ほど受け入れることが可能だが、人手不足で受け入れられていない。


朝5時。いつも通り律に起こされる楓。子ども達の様子を聞く楓に律は何の異変もないと報告される。律は自律思考固定砲台、人工知能だ。院内にある監視カメラを管理しているのは律だ。それに感謝の言葉を述べ、起き上がり、身なりを整える楓に律が呼ぶ。

『広間の方に誰かが』
「映像、出せる?」
『はい!』
「ありがとう」

監視カメラの映像を見て、楓は声を失った。

「…………はァ」

そして、思わずため息。人手が足りないとは言っていたが、“ソレ”を呼ぶこともそれ以前にソレを呼ぶことが可能なことすら知らない。と思いながら、律に大事はない、と言って、楓は院長室を出る。
強硬手段が来ようと対策は出来ているけど、とスッとメスを出す。人の生を繋げるそれを武器にするのに、何の躊躇いもない。楓からすれば医者とは人を殺すも生かすも自由、と言ったところ。
着物の袖を捲り、ソレが出ていないことに一安心する。この世界でもあんな戦争があるのなら、頭が痛くなる、と頭を掻きながら広間に入った。

電気をパチリとつけるスイッチ音が響いた。こちらを、楓を見て、固まっているのは2人。言い合っていたのは知っているが、その体勢で固まっているのは、凄いなと感想を心の中で述べ、何故ここにいる、と顔に書いてある二人に冷静に訊いた。

「何故……お前たちがここにいる?アーチャーとランサー」

……って言うより、ここではエミヤとクー・フーリンかな。そう言って、頭をぽりぽりと掻いている楓。
お前はルーラーのマスターだったか、と聞くエミヤにこくり、と頷く。
楓は彼の世界の冬木の地で行われた5次聖杯戦争、そこでルーラー、ジャンヌ・ダルクのマスターとして参加した。そして、聖杯の破壊に協力したのだ。

「……で、なんでここにいる?」
「さぁな。気づいたらここにいた」
「…………私も知らん。そこのランサーと同じだ」
「………そう」

ここはどこだと訊くエミヤに楓に孤児院、とだけ言う。スマホから律が5時30分ですよ!と声が聞こえた。

「ん、ありがとう……って何?」
「今響いた声は」
「ああ、律っていう……」
『自律思考固定砲台、律といいます!』

急にテレビから声が聞こえたと思えば、エプロンを着けた律が映っており、ぎょっとするエミヤとクー・フーリンを見て、楓はくすりと笑う。

「律、警戒しなくていいよ。昔の知り合いだから」

わかりました、渚さんが来ましたよ!と律が言って、楓が仕事仲間が来ただけ、と言って、二人の警戒を解こうとする。が、仕事仲間、と聞いて二人が思い浮かぶのは、警戒が解けるような人ではなかった。

「おはよう、楓ちゃん……って後ろの人たちは!?」
「あ、うん、おはよう。……って得物は要らない!消せ!」
「ったく、一般人なら一般人って言ってくれたらよかったものの……」

そう言って、サーヴァント二人は武器を消す。

「……で、楓ちゃん。その人たちは……」
「何かの意向でこっちに連れてこられた人たち。昔の知り合い。ここで働かせるから、安心して」
「そうなの!?」

目を輝かせて喜ぶ渚。楓の後ろでは二人がはあ!?と声を荒げている。

「人手が足りないの。貴方たちの戸籍とか作ってもらうから。ここで子どもの面倒を……見ろ」
「命令形かよ!?」
「……ふむ、おい、ここでは聖杯戦争は……」
「ない。だから、戦いもないし、そもそも魔術を扱えるのは……私以外いないし。渚、私の分も作ってくれ!」

わかった、と言って厨房に立つ渚。説明をしてくる、と言って楓は二人を連れていなくなる。

「また孤児院など……」
「………いいじゃない、別に。孤児であるが故の苦しみは知ってる。だから、親は必要……でしょ?エミヤ」
「…………。そうかもしれんが」
「とりあえず、クラス名で呼ぶのは禁止。クーとエミヤって呼ぶからね」
「……了解した」
「わかった」
『楓さん、ご飯が出来たと渚さんから』
「OK!行くよ」

戻ろうか、と笑顔を見せて先に行く楓にエミヤは頭を押さえた。

「何故、警戒をしない……!」
「あいつはあんな感じだろ……」

そう言って、二人は楓についていった。


6時30分になる。起床を知らせるチャイムが鳴った。サーヴァント二人に武装を解けと言って、とりあえず錬金魔法を使って服を作って着替えさせた。子どもに嫌われないように、と楓に言われ、複雑な顔をする二人。とりあえず、楓はエミヤの髪を下ろさせた。

「なんでサーヴァントがこんなことを……」
「別にいいんだよ?警察エンドになっても」
「…………」
「まあ、顔馴染みが知り合いに追われるのは心が痛いからね、仕方なくだよ仕方なく」
「…………すまない」
「……あの、楓ちゃん?」
「ああ、渚。大丈夫。渚の知らなくていいことだから」
「………そう」
「あ、今日も元気みたいよ」

そう楓が言うと、広間の扉がバターンと開く。おはよーございます!!と言う元気な声が響く。楓と渚は朗らかな笑顔で受け答える。

「せんせー!そこにいるひとはー?」
「ああ、エミヤとクーだ。今日から皆の先生になってくれる人だよ」
「お、おい、カエデ……」
「せんせー!どっちがえみやせんせぇー?」
「私だが……」
「じゃあ、こっちがくーせんせーだ!!」

子どもが寄るのに、眉を潜めるエミヤに楓は苦笑いだ。
渚はため息を吐いて、朝ごはんの用意をして、と皆に言っている。はーい!と言って、それぞれお盆を持って、焼かれたパンをお皿に乗せて、よそってあったコーンスープを取る。

『みなさん、7時になりましたよ。手を合わせて』
「「はーい!」」
『いただきます』
「「いただきます!!」」

律が映像で現れる。映像は今日の朝ごはんである、パンとコーンスープがある。手を合わせて、見本となるようにしている。
流石人工知能、子どもの扱いをよくわかっている。

朝ごはんを終えると、お皿を水に浸ける子ども達。

「せんせー!今日のとーばんはー?」
「今日の馬当番は虎徹、光忠、藤四郎、五月雨、島風。洗濯係が兼定、暁、雪風」
「はぁい!」
「さあ、食べ終わったなら、着替えてきてね」
「おうまさん!おうまさん!」
「そうか、島風はお馬さんが好きだったね」
「おうまさんはやいから!」

そう言って、嬉しそうに着替えに行く島風と呼ばれた少女。
エミヤは私たちはどうすればいい。と楓に聞く。

「うーん………。渚、エミヤを頼める?」
「え?うん、畑でしょ?大丈夫だと思う」
「じゃあ、クーが私とだ。馬小屋に行くよ」

と言ったのが、30分前の話である。

「おうまさん!はい、ごはん!」
「いっぱい、たべて」
「うおっナメんな!!」
「こうしたら、よろこぶよ」
「…………」
「立派だなー。これどうしたんだよ」
「んー?動物とふれあうことは子どもにとっていいことが多いからね。無理言って引き取った」
「誰に」
「競馬の馬。早くなくて、処分されるはずだった馬だよ。いやぁ、元気なってよかった」

そう言って、楓は馬の頭を撫でる。子ども達に、ブラッシングをしてあげようかとブラシを渡す楓。

「クー、そっちの馬をよろしく」
「ん、了解」

子ども達の届かないところを抱き上げてブラシをさせて、出来ていなかったところをやっていく。

それが終わると掃除や洗濯をする。今日の洗濯係は朝御飯のときに言っていた面々で、渚がそちらの方を受け持って、楓が掃除を任された。

「おい、楓。私はどこを掃除すれば」
「……じゃあ、エミヤは寝室をお願い。清光、安定、吹雪、榛名。寝る部屋の掃除をエミヤ先生とお願い」
「了解した」
「わかったー」
「で、クーはお風呂掃除。国広、光忠、虎徹、藤四郎、吉行。掃除お願いね。後のみんなはここのお掃除」
「あー、わかったよ」
「わかったよ!」
「はーい!」
「ああ、そうそう。任せるけど……塵とか垢とか残したら、覚悟出来てるよね、エミヤ、クー」

そう冷えた声を背に、歩き出す二人。ちなみに、楓はかなりの潔癖症のため、これだけは譲れないとのことである。

掃除や洗濯の時間も終わり、子ども達は静かに絵本や本を読んでいる。楓が、この時間は読書をする時間としている、と言って、渚に様子を見ることを頼むとホールを出る。追おうとしたエミヤに、渚は仕事をしてるから行かなくていいと言われ、時折、こちらに来て、読み方を教えてと言ってくる子どもに読み方を教えたり、意味を教えたりするのだった。

その30分後、チャイムが鳴って子ども達は、本を片付けると、部屋を移動する。渚も子ども達の後ろをついていく。

「私たちは何をすればいい」
『エミヤさんとクーさんは院長室に向かってください』
「ん?わかった」
「了解した」

楓に呼ばれエミヤとクーが、楓が朝に案内した院長室の中に入る。

「……はい、よろしくお願いします。エミヤ、クー、ソファーに座って。はい、そうです。……お手数をかけてすみません。はい、はい。あー……そうですよね。はい、じゃあ来週の土曜日に。はい、ありがとうございます、烏間さん。はい、では」

スマホの画面を消す楓はため息を吐き、二人を見て、出かけるわよと言う。

「は?」
「あなた達の服も生活用品もないのよ。買いに行くの」
「おい、ちょっと待て。ここで仕事するとは聞いたがどういうことだ。生活用品?ここで済ます気か?」
「何言ってるの?私、ここで住んでるし……他に住ます場所はないけど」

早くしないと時間が無くなる、と羽織って、部屋を出ていってしまう。

強制的に買い物についていかされた二人は、ショッピングセンターに着き、服売り場に着くなり、普段着を最低5着、寝着1着、体が動かしやすい服を最低3着と、7着の下着を選んでおけと言われ、楓と別れた。

「選び終わった?」
「………ああ。というか、その手に持っているものを私に渡せ!」
「……なんで?」

あ、選んだ服のサイズは大丈夫?と訊いている楓の持っているものをクーはかっさらった。

「なんでってお前……レディーに重い荷物持たせる訳にはいかねぇだろ。で、服のサイズはこれで大丈夫だ」
「わかった。ちょっと待ってて」

そう言って、その場を離れ戻ってきた楓はショッピングカートに何着かの子ども用の下着が入っている。

「その荷物は下の段に置いて」
「……はぁ、わかったよ」
「ただし、それを押すのは私だ」
「………はぁい」

楓は嫌々そうにカートから手を離し、レジに向かう。会計を済ませ、カートに買ったものを入れると、上の階に向かうため、エレベーターに乗る。

「違和感しかないな……」
「まあ、サーヴァントがエレベーターなんてもの使うなんて聞いたこともないし」
「まぁな。でも、これはこれで楽しいぜ」
「それならよかった」

上の階に着けば、格安で服が売られる店が目の前にある。そこで、サイズやら色やら服を見て、カゴに入れていく。

「子ども達の分か?」
「うん。子どもの……あの頃の成長は相当なものだし汚れやすいし、1日で何度も着替えるから服が足りない」
「そう言えば、先ほど2つの財布でお金を出しているように見えたんだが」
「あー……孤児院から出るお金と自分のお金」

そう言うと、まさか、とエミヤは顔を歪める。

「腐るほどあるから安心してよ。まだこれは遺産の一部だし」
「だが……!」
「子ども達の面倒見てもらってるからこれでよろしく」
「………」

納得はいかないようだが、エミヤは何も言わなくなった。

施設に戻ると律、と楓が呼ぶ。

『はい、なんでしょう!』
「今の時間と……会計は……やっぱり後でで。色々面倒なことになってるんだった」
『わかりました。後、数分で復習時間が終わります。そうです!今日買った食品をお聞きしても?」

ああ、と食品の名前を並べていきながら、施設に入る。買い物袋をとりあえずホールに置くと、チャイムが鳴って、1分もしたら、子ども達がはしゃいでいる。

「せんせー!おそとでかけっこしていい?」
「怪我しないようにね」
「はーい!いこ、ゆきかぜ!」
「はい!」

クー、外の子たちを見てて、と言って、食品の入った袋を持つ。と、エミヤがスッと取る。何処に持っていけばいい、と聞くエミヤに不満げに調理場、と告げた。

「何を作るんだね」
「おにぎりと豚汁。渚、どうする?」
「それなら、おやつも今のうちに作ってしまおう」
「わかった、エミヤは室内にいる子ども達を見てて」
「……了解した」

大きい炊飯器に研いだ米を入れ、スイッチを押す。


「わーい!おうまさん!!」
「きょうはのれる?」
「乗れるよ。走らせようか」
「やったー!」
「エミヤ、クー。ついてきて」
「おう」

昼御飯を食べ終え、楓はエミヤとクー、馬当番の子どもを連れて、馬小屋に着く。

「何をするのだね」
「乗馬」
「!?」
「誰から乗る?」

と楓が聞くと、皆、手を上げる。じゃあ、走る馬に乗るのは?と聞くと、半分ほどに減る。

「なら、こっちに走る馬に乗りたい子来て、じゃんけんしようか。そっちでいつものように馬に乗りたい子はじゃんけんして順番決めようか」

はーい!と言って、じゃんけんぽん!と円になってやっている。

「せんせー!わたしいちばん!」
「そう。みんな、順番に並んで!」
「はーい!」
「よし、並んだね。馬に乗るだけのみんなはエミヤ先生とクー先生に乗せてもらってね」
「「はあ!?」」
「さて、馬を走らせるわけだけど、先生と乗るからね」
「はーい!」

馬を連れてきて、島風を乗せて楓も乗る。ぎゅっと片腕で島風を抱く。

「危ないから、先生がしっかり固定するけど、しっかり先生を掴んでいて」
「わかった!」

返事をする待機組を見て、じゃあ、お願いね。とエミヤとクーに言って、手綱を引いた。

「わー!」
「こら、舌噛むよ。喋らないの!」

そう言うと静かになって、楓は馬を蹴った。

「すごかったね!」
「……うまってナメるから、かまえてたけどはしるうまは気持ちいいな」
「はいはい、皆、手を洗って」
「君が馬を乗りこなすとは思わなかったが」
「飼うのに乗れなくてどうするのよ」

そう言って、手を洗って、移動をする。つかれたけどたのしかった!とエミヤやクーに言う子ども達は別の部屋に入っていく。

「今から昼寝の時間なの。だから、エミヤ達はこっち」

そう言って、手招きする楓についていくと、院長室だ。渚もいる。

「お疲れ様、渚。エミヤ、紅茶2つ淹れてきて」
「………了解した」

エミヤは渋々部屋を出る。クーも座りなよ、と言われ、ソファーに座る。エミヤが紅茶を持って戻ってくる。楓と渚の前に出す。

「ありがとう。じゃあ、いつも通りやりますか」
「そうだね。今日は特に、畑も洗濯もしっかりしてたよ勉強もみんな集中してたしね。まあ、変わったことは」
「ああ……彼らについては學峯さん来てからでいい?説明するのが面倒っていうか、説明が難しいというか、一応、律に話して纏めはするけど、いくら律でもこればっかりは理解できるか」
『楓さん!それは酷いです!』

そう言って、しくしくと泣いている。

「あー、そういうことじゃなくて、結構、人智を超える世界の話でぶっ飛んでるというか。で、エミヤ、クー。なんか子ども達とあった?」
「いや、特にはなかったように思えるが」
「乗馬のとき、楽しそうに乗ってたしな。つーか、なんで馬なんだ。他にペットいただろ……」
「それは、楓ちゃんが無理言ってたよね。馬乗りたいなんて言ったときは吃驚したけど」

そう言って、あれで無理に納得しようとしたけど、なんでなの?と聞かれ、楓は噎せた。エミヤがすかさず背中を撫でている。

「馬って……相棒だったから」
「………?」
「まあ、馬に乗って旅をよくしたんだよ。時には殺し合いだったり、時には、崖を飛び越えたり、断崖絶壁を飛び降りたり」
「よく生きてるね!?」
「それに馬って感情に敏感でしょ?だからだよ。なにもかも、最初から怖れちゃダメだから」
「そう、なんだ」

理由も聞けたし、僕は帰るよ、という渚に、二人は目を見開く。楓は普通にわかった、また明日、と言っている。うん、じゃあ明日。と言って院長室を出た渚を見てから、エミヤは理由を求めた。

「そりゃあ、渚はここで働く先生だから。ちゃんと週休2日、就業時間は8時間!渚は午前中を担当してもらってる」
「………君は?」
「私は年中無休24時間体制で」
「家は?」
「ここ」

楓がそう言うとエミヤは手を額に当てた。で、私はここで寝起きしてるけど、という割には生活感はゼロで、ベッドもない。

「なんにもねぇのにこんなところで?」
「そのクーとエミヤが座ってるのはソファーベッドだし、服はクローゼットの中。律、何かあったら言って。エミヤとクーの部屋を案内するから」
『了解です!』

ビシッと敬礼した律を見て、ついてきてと言って部屋を出る。案内されたのは、別館の2部屋だ。それぞれ部屋にはベッドと机しかない。

「子ども達が大きくなったら寝起きする予定の部屋。サーヴァントの二人には酷かもしれないけど、寝食はしてもらうわよ。子ども達の為に」
「わかったよ」
「……了解だ」

返事を聞いて、楓は押し入れから布団を出して、二人に渡す。自分で部屋に布団を置いてこいとのことである。
二人が廊下に出ると、カラーボックスと服が置いてある。言わずとも片付けろということだろう。クーはため息を吐いて服を片付ける。

チャイムがなり、14:30です。起きて着替えてください。という声がスピーカーを通して聞こえる。
それを聞いて、二人も楓の元へ行く。

「ああ、来たね。エミヤ、クー」
「ガキどもは……」
「せんせー!今日はおにごっこぉ?」
「ううん、各自練習だよ。みんな、練習!」

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