ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
汐華初流乃を拾った話

REBORNと暗殺教室とジョジョ
シーザー生存、の孫、生存院、救済

その日の依頼は、一人の男を殺すことだった。風を司る鳥の守護霊から力を借りて、風と同化する。鞘から刀を抜いて、そのまま首を飛ばす。血飛沫が上がるけど、それを浴びないように家を出る。貧民街の一角で、赤ん坊の泣き声が聞こえた。見れば籠に入った捨てられた赤ん坊。見捨てたら死んでしまう命、この子を、何故か見捨てることは出来なかった。

「こんな人間に拾われるなんて、君もついていないね、初流乃」

籠の中にあった紙にそうかいてあった。初流乃、日本名で、手を出すと、きゃっきゃっと私に向けて、手を差し出した。こんな人間でも、いい。そう言った気がした。18歳で、母になります。



元々の生まれはイタリアだった。イタリア人の母と日本人の父、日本に住んでいたけど、産後は手伝ってもらった方がいいと、イタリアに一時滞在していたらしい。日本に帰ってからはそれは災難で、緑の鳥の守護霊が見えたりして、それはもう、ホントに孤立した。しかしながら、両親には恵まれていた。両親は守護霊が見えないけど、それは貴方を守ってくれるならいいじゃない、貴方は私の私たちの子よ、と、自慢の子よ、という母と、寡黙なのに優しい父は、私の自慢だった。

そんな両親が死んだのは、強盗によってだった。血走った目、殺さなければという目、逃げなければ、そう思って、逃げようとして、手を触れたのは、刀好きな父が、守り刀、といって、生まれた時に打ってもらったもので、包丁で肩を刺した強盗の腹を刺した。こふりと溢れる血、途端に怖くなって、急いで警察を呼んだ。

正当防衛が実証された。でも、小学校にはもう行けない。イタリア人の祖父がイタリアに来るか、と聞いたので、躊躇いなく頷いた。祖父は波紋法、という呼吸法を訓練する島の管理者だった。他にもブランドを立ち上げて、色々とやってました。波紋法なるものは勉強した。基本が出来たな、と思ったら、夏休み期間に突入した途端に、油まみれの塔に投げ入れられました。死ぬかと思って登りきって、おじいちゃんなんて大嫌いと、言ったら、相当堪えたようだった。しぬかとおもった。

イタリアの義務教育5年目が終わって、6年目に突入した頃、裏通りを歩いていると、ゾンビに襲われて、波紋法で撃退、おじいちゃんに怒られた。アルバイトに、とSPW財団から(屍生人撃退の)仕事をもらったり、書類整理を手伝ったらまた怒られた。ちなみに、私の戦い方は、父が残した日本刀に波紋を流して戦う。日本刀は常に持ち歩いている。鳥の守護霊が風を纏わせていて、見えないようになっているらしい。

イタリアの義務教育が終わる年、日本に行きたいなー、と思っていたら、SPW財団が手を回してた。なんかイタリアンマフィアのボス候補がいるらしいから、見に行って、と言われた。なんか、SPW財団と手を組んでるマフィアらしい。

アルコバレーノ、とかいう赤ん坊に巻き込まれながら、なんとか留学期間1年でなんとかした。戻ったら、義務教育終了だ、と思って、日本にとんぼ返りなんて辛い。何がって月が3割残して、爆発した。びっくりした。何でも、月を爆発させた奴が日本で教師になってるから、行ってきて、だった。どうして私が抜擢されるかというと、おじいちゃんに説明しやすい(反対されるとは言ってない)、この年齢が丁度私しかいない。ということである。暗殺のスキルも手に入れたよ、やったね。ゆっくりしたいです。と高校生になり、夏休み、冬休みの(イタリアからすれば)短い長期休暇のときだけ、(マフィアやらSPW財団から)依頼を受けてたわけで、高校3年の夏休み、赤ん坊を拾いました。

高校2年の冬休みはDIOを倒すジョースター一行について行きました。みんな元気なので問題ないと思います。


「承太郎、赤ん坊の世話ってしたことある?」
「は……」
「え」

だだっ広い空条家、受験勉強に勤しむ私や承太郎な訳ですが、典明くんも勉強道具を開いていました。

「いや、ちょっと、イタリア飛んで、ふらふらーと貧民街歩いていたら、捨てられた赤ん坊、見つけて拾っちゃって。いや、日本名って、イタリア人読めないのに、これどうよ……て」

やばい、視線がやばい。おじいちゃんに報告したときと同じぐらい怖い。

「今、その子は?」
「勉強しなきゃまずいし、今、財団の人と『風鳥』が見てくれている」
「だから俺の家か」
「di preciso!(その通り)」
「拾ったって、楓はまだ18歳でしょ……」
「いや、だって」
「だってもくそもねえだろ。世間体考えろバカ」
「あ、後、首裏に星の痣が」
「!?」
「それって」
「ジョースター家の血筋だよねーと思って、とりあえず、大学の進学はイタリアにします、って報告」
「さらっと!」
「どうしてそうなる」
「子どもを捨てるってことはロクデナシであることにかわりはないんだけど、誰が親かわかれば物心ついたとき、説明がしやすいし。後」
「後?」
「イタリアの方がなにかと融通が」

調べるにしても、人脈的にも。

「じゃあ、みんなバラバラになるんだね」
「え、そうなの」
「ああ、俺はアメリカに行く」
「へー、ジョセフさんがいるから?」
「後、研究がアメリカの方が進んでる」
「おー、海洋学だっけ」
「そうだ」

と、まあ、そんな話もして3年。典明は日本の大学に進学したらしい。卒業後は財団に就職するらしい。

「おい、カエデ、手が止まってんぞ」
「ごめんごめん」
「カエデさん、ジョルノくん、寝ちゃいました」
「相手をしてくれてありがとう。ユニ」
「しかしよかったのか、ボンゴレとジッリョネロは友好関係ではあるが、同盟じゃないだろ」
「いつ私がボンゴレに籍を置いてるって言いましたか、γ」

ジッリョネロに身を置いてます。ちなみに書類整理の手伝いをしてます。

「ジョルノの親を調べるにしても、ボンゴレの方が早いだろうけどあそこはなんとも、苦手なわけじゃないけど、大体甘いから、どうにも」
「それで、ジョルノの親、目星はついたのか」
「うん、一応。でも、母親はわからないし、父親だと思う人は死んでるし」
「どうしてわかる」
「……ほら、エジプト旅行。あれ、建前で、100年越しの血の因縁に巻き込まれて、ついでに高祖父の仇も取ってくるっていう謎の展開で」

ジョルノ、初流乃をイタリアにいるときは、ジョルノと呼ぶことにしました。名字の汐華は違和感の塊なので、ジョバァーナと名乗っています。ジョルノの父親、もしかしたら、DIOの可能性が捨てきれない。星の痣、まあ、当然、ジョースター家を洗った。生涯で一人しか愛さない、という話を聞きました。念には念を、と思って、洗ったら、ジョセフさんから別の埃が出てきた。調べ尽くした上でシュレッダーに入れた、叩かなかった。怖いもん。それ以外なかったわけで。完全手詰まりだわー、とジョースター家の家系図にジョセフさんの不倫を付け足して、ジョナサンの隣にいる、DIOに目がついた訳である。あれ、DIOってジョナサンの首から下くっつけたって。当然、家系図もシュレッダーに入れた。仕方ない、誰かにあったとき、髪の毛もらおう……。

「カエデさんの人生は波乱万丈ですね」
「笑い事じゃないよ……。私としてはフリーでやらせてもらいたいのに……事あるごとにSPW財団が」
「あ」
「どうしたのγ」
「これ見ろ」

見せられた紙は新聞だ。青年にも麻薬の手!物騒な世の中である。


大学を卒業して、初流乃が小学校に行くために日本に戻った。黒髪はイタリアでは目立つから、という理由です。あれから、結局、SPW財団の超常現象部の仲間入りをした。典明がいました。

エジプトの旅から12年、初流乃も15歳になりまして、金髪になりました。染めたのかと思ったら、勝手になってしまったらしい。DIO、金髪だったよね、と思ってたら、ギャングスターになりたいと言って飛び立った。しまいに泣いてしまうよ。いや、許可を出したのは私です。ボンゴレとジッリョネロにジョルノをよろしくと言っておいた。ちなみに送られてくる手紙はSPW財団宛に送らせています。どこに飛んでるかわからないし。

そういうわけで、杜王町です。ジョセフさんの隠し子、遺産整理をしていた承太郎が見つけてしまったらしい、遂に見つけてしまったか、と口を滑らせて、首を絞められそうになった。で、どうしてここにいるかと言うと、杜王町の裏で起こっている死亡者数と行方不明者数の多さについての調査だ。典明も一緒である。あ、初流乃ですが、ジョセフさんとスージーさんから髪の毛を貰って鑑定した結果、スージーさんの血はなかったけど、ジョセフとは似た結果が出た。叔父甥だと判明、説明はやめておこうと決意した。

杜王町のゴタゴタを終え、久々にポルナレフから手紙が来ていないので、財団とマフィアに捜索を依頼したら、ジッリョネロが見つけました。助かったよ、γ!イタリアに行って、ジョルノを裏から支援するマードレの話。(5部)


「マードレ!」
「ジョルノ、久しぶり、大きくなったね」
「ぼく、ギャングスターになりました!」
「うん、知ってるよ、裏通りの人に尊敬される人になってるって」
「マードレは、パードレを作らないんですか」
「んー、いないよー。ジョルノもいるからね」
「お前、カエデか」
「あ、ポルナレフ。パッショーネにいたんだ」
「お前の知り合いに助けられて、まじで危なかった」
「マードレ、ポルナレフと知り合いなんですか」
「ほら、エジプトの仲間」
「あー、ぼくの父親とかいう吸血鬼を殺したっていう」
「そうそう」
「そんな軽くていいのか」
「いいんですよ、マードレが拾ってくれたので十分です」
「そういえば、なんでこんなところに来たんだよ」
「んー、ポルナレフのお陰で、パッショーネはSPW財団と手を組めたわけなので」

ボンゴレとジッリョネロと同盟組まない?と悪い顔をした。

「マードレのそういう顔好きですよ」
「ボンゴレとジッリョネロってあれだろ、100年続いてる由緒正しきファミリー様だろ」
「一応、半構成員に数えられたのは解せないけどね、フリーランスでやってる訳だし、まあ、仲介役で、どうかしら」
「マードレはぼくのマードレですからね!」
「なんかちがう」
「まあまあ、こんな良談受けないって方がおかしいだろ」
「あー、よかったー」
「……マードレ」
「どうしたの、ジョルノ」
「ぼく、思うんですけど」
「うん?」
「そろそろ結婚しませんか」

33にもなって独身の母を心配するジョルノが縁談を組もうとして色々。花京院落ち(多分)

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