ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
花京院の幼馴染みの話

先天性のスタンド使いで、花京院の幼馴染みだったから、互いの孤独を埋めあってたけど、花京院の一つ下だったために、ぼっちなことが原因でイジメられ、人間不信になっていたので、ますます依存度を上げていく楓に対して、花京院も気にしない様子。先に高校に上がった花京院と同じ高校に行けるように勉強していたが、肉の芽を埋められて、夏を境に自分から連絡を入れないと、返事を返してくれない花京院に嫌われたと思い、人間不信が悪化。丁度、両親が海外赴任するとの話を受け、見知らぬ地で心機一転をしようとしても、日本人ということでイジメられ、心優しい老人に助けれ高校をなんとか卒業。老人宅のバールで仕事をする生活に、どこか空虚さを感じるが久しく感じなかった幸せであると思っていた。両親が日本に戻ると言ったが、今ある生活が楽しいので、とイタリアに残留したが、老人が病に倒れて死去。店を締めることになると老人の親戚の冷たい視線に、人間はこうだったと再確認。貯金を崩して観光旅行の帰りの際に無差別殺人に遭遇。車掌が殺され、犯人入ってきた入口とは正反対の位置に座っており、残された一人で、死ねるなら、いいか、と思ったが、スタンドが暴走。周りを燃やし尽くしたところで、我に返り惨状を目の当たりにして、気を失い、目を覚ますと、リゾットに保護されていました。リゾットにより、スタンドという名称をつけられていると知り、そのまま要観察でリゾットに連れられ、組織に入り、暗殺チームで書類整理とスタンド制御の毎日になる。月日が流れ、暗殺任務を受けることが少ないまま、暗殺チームに所属しているが、副リーダーになっていたことに理解が出来なかったり。スタンドは装着型の指輪を大量生産も可。装着または、所持していた者が大怪我に部類するものを受けると、傷は付くが浅くなるが、楓に不調が顕れる。死に到る場合は、運命をねじ曲げることなので死に到るようなことが起こらない。吐血からの失神がデフォ。花京院もそのお陰で生きている。制御指導の産物で出てきたため、楓以外の一番下っぱであるリゾットに装着命令が出され、気づけば、リゾットがリーダーになってたとかそんな感じ。能力に感付き、一定の信用を得た相手に、暗殺チームで一人前になった証、と称して渡している。楓は無制限だが、指輪は3回(以下に指定も可能だが)死を回避すると壊れる。不調を貯金することも可能で(不調は出るけど)、それを他人に押し付け暗殺も可能、外部は傷一つ無いのに内部はズタズタなんてよくある話。暗殺チーム以外での楓のスタンドの認識は炎上魔。ボスにも報告をしていない。ソルベとジェラートの死は吐血からの失神からの吐血で問題発覚。リゾットが調査禁止を言い渡し、頃合いを見て、反旗を翻そうという話で落ち着いた。5部の死亡フラグを叩き割った話。吐血しまくった。基本的に人間不信なので、組織もあんまり信用していないため、情報チームの暗躍にいち早く気付き、チームの誰にも言わず暗殺をしている。暗殺チームのメンバーは信用しきっている。一番はリゾット。暗殺チームに入るに当たって、(完全に情報チームを信用仕切ってないので)情報まとめや、暗殺対象の情報収集を任されている。ジョルノがパッショーネを変革するに当たって、暗殺チームの冷遇を改善してもらったり。暗殺チームだから表立つことはしないが。

「えっと、すいません。なんてお呼びすれば」
「ジョルノ、って呼んでください。楓さん」
「いや、敬語はやめてください。組織の長に敬語なんて」
「じゃあ、そうするよ。楓さんに会ってもらいたい人がいるんだ」
「会ってもらいたい人、ですか?」

頭を捻る。既にいじめっ子とおじいちゃんの親族以外はパッショーネの人間しか知り合いはいな……あ。

「まさか、両親とかでは……嫌ですよ。それは嫌です!」
「落ち着いて。ポルナレフのツテでSPW財団と手を組む手筈なんだけど、貴方を探している人がいるらしくて、調印してきてくれないか」
「あの、なんで」
「さあ、僕にもわからないが、行ってくれるね?」
「イエッサー。あ、でも、一人……?」
「貴方のチームの誰かを、とは思っている。後はポルナレフが」
「わかりました」
「日時はまた送らせるよ」
「わかりました。では」

応接間を出ると、プロシュートが壁に寄りかかっていて、私に気づく。

「指名されて本部なんて何があった」
「なんか、他の組織と手を組むけど、その組織の人が私に会いたいんだって。だから、ついでに調印してこいって」
「はあ?」

車の中、きつく絞めたネクタイを緩めながら、そういう。右に座っているメローネが抱き締めてくるが、いつも通りだ。

「……付き添い二人じゃなくていいのに」
「本部の方にカエデが引き抜かれたら、クーデターものだからね。わかってる?」
「やめてよ。折角、治安良くなるっていうのに。しかも、私はこのチームを抜ける気はありませんよーだ」
「そう言ってくれるだけで俺たちは安心出来るな」
「ほら、お手をどうぞ。principessa(お姫様)」
「はいはい」

メローネに手を引かれ、広くなったアジトに入る。リビングには誰もいない、か。そのまま、執務室に入って、リゾットを見る。

「ただいま」
「……おかえり、何の話だった」
「SPW財団と手を組むのに調印してこいってさ。ポルナレフさんも同行するみたい。付き添いは暗殺チームに、だって」
「何故、カエデなんだ」
「あっちに私に会いたい人がいるんだって……」
「カエデ」
「……ごめんなさい、ありがとう、リゾット」
「お前は俺たちが守る。日時は?」
「まだ、わからないけど、こわい」

書類を片手に、もう片方の手は私の頭に。命の恩人で、私を孤独から助けてくれた人。

「リゾットに一生ついていく……」
「……寝ろ」

同い年というか、早生まれで、年上なのに、三十路手前なのに、私は子どものままだ。頭に置かれていた手は、背中に降りていき、単調なリズムで、意識が――。

「相変わらずなつかれてんな」
「プロシュート」
「ったく、妬けるぜ。いつもはお前の付き添いだったしな。今回は緊張してたみたいだぜ。粗相がないか、とかな」
「……相手は誰だと思う?」
「さあな、カエデの人間関係の狭さは誰よりもお前がわかってるだろ」
「だから、だ。こいつと出会ってから、SPW財団に知り合いはいない」
「お前と出会う前に会っている場合は」
「申告がない以上、こいつの人間不信の対象だ」
「……会わせたくねぇな」
「ああ、柄ではないが、こいつは俺たちが守る」

助けられた分もな、とリゾットは視線をカエデに落とした。


「お前ら、シマは……」
「ソルベとジェラートがいる」

旧、麻薬チームのシマをまるまるパッショーネからいただいた暗殺チームです。SPW財団に向かうから、このチームから付き添いが欲しいと言ったら、みんな、行くと言って、ソルベとジェラートが手を降ろした形だ。ドン引きしているポルナレフさんに頭を下げながら、まあ、パッショーネのNo.2がいるんだから仕方ないよね、ということにしておく。プライベートジェット機に乗って、プロシュートが運転席に座る。と言っても安定したら自動操縦で十分なのだが。

「…………」
「眠いなら寝たら?」
「うーん……でもあっちと時差が……」
「寝ればいい。今から寝るやつもいる」
「じゃあ、寝る……」

シートを倒して、ブランケットを取って、目を閉じる。

「ポルナレフさん」
「なんだぁ?」
「カエデに会いたいっていう奴は誰なんだ」
「あ〜、話して無かったな。昔、旅に出たことがあったんだが、そんときの仲間だ。カエデが幼馴染みだ〜ってことを世間話で聞いてたけどよぉ……」
「幼馴染み……」
「そいつもスタンド使いなんだが、妹みたいでとかなんとか言ってたぜ」
「…………」
「……リーダー?」
「……いや、なんでもない」

無事にアメリカに到着して、迎えの車に乗る。緊張してきた。

「カエデ、大丈夫だ」
「リゾット……」
「無理はしなくていい」
「う、ん」

大きなビルがSPW財団の本拠地だった。凄い目立ってる。まあ、世界経済に関わる大きな医薬会社だったはずだ。

「ポルナレフ」
「よお、承太郎。来てやったぜ!」

受付を通して、現れたのは、ごつい人でした。ひえ。というか私の周り、ごつい人多い。何かを探すように見回して、私と目が会う。眼光凄い。付き添いに来たリゾットの腕をくいっと引っ張った。やっぱり私、無理ですよ、ボスさん……。

「すまない、人見知りなものでな」
「……ああ、そうは聞いていたが。護衛か……?」
「まあ、長旅だしな、一応俺もNo.2らしいから」
「……そうか。黒雲くん」
「え、な」
「花京院が待っている」
「……は、い」
「……カエデ?」

動きが完全に一瞬止まって、皺がつくぐらい、リゾットの袖を握ってしまった。名字なんて、ここ数年、聞いたこともなかった。だって、名乗っていないもの。そこについてきた花京院、という名前、というより名字だけど。花京院典明、私は、明くんと呼んでいたけど、イタリアに来る前に嫌われて、私は何も言わずに去っていった相手で。ある意味、人間不信の悪化原因でもある。

「カエデ」
「行きたくない」
「……大丈夫だ。俺もついていく」
「ありがと、リゾット」

調印はポルナレフさんが率先して進めてくれたので、よかったのですが、今、一人です。死にそう。待って、どうしたらいいのこれ。なんか、うん。リゾットがいるかもわからない。

「ごめんね、待っているって言ったのに、待たせてしまって」
「あ、明、くん」
「久し振り」
「お、ひさし、ぶりです」
「そんなに硬くならなくていいよ。座って」

日本語を使う頻度が無さすぎて、上手く話せていない気がする。腰掛けた明くんを見ると、目の下に傷が残っていた。

「楓、どうして、イタリアに行くとき、一言くれなかったんだい?」
「……だって、明くん、私のこと、嫌いになったんでしょ?」
「……は?」
「エジプト旅行に行ってから、どこか上の空だし、私から話しかけないと、話してくれなかったし、引っ付き虫の私が嫌いになったんでしょ」
「!それは誤解だ、楓!」
「明くん、優しいから、嫌いなんて言わないから、だから」
「……誤解だよ、楓」
「嘘だよ。だから、今さら、何。私、イタリアでみんなと一緒にいたいだけなのに」
「話を聞いてくれ。僕はあのとき洗脳されていたんだ」
「…………は?」
「説明は省くけど、エジプト旅行のときに、承太郎……フロントであっただろう。承太郎を殺せっていう命令が下ってたんだよ」
「じゃ、じゃあ」
「嫌いになんて絶対になってない。それに、楓が守ってくれたんだろう」
「……?」
「お守り。小さいときにくれたものと、エジプト旅行に行く前に」
「……あ」

イタリアに海外赴任をして、すぐだった頃、血を吐いた記憶があった。……何回か。

「ありがとう、楓のお蔭で仲間は生きているよ」
「私は、そんな」
「で、楓」
「なぁに?」
「彼氏、いるのか」
「い、いないけど、なんで」

そういうとホッとした顔で私の手を掴む。

「楓、ご両親も心配している。一度日本に帰ろう」
「……い、行かない。もう、戻っちゃダメだから」
「どうして」
「私の所属しているの、何か知ってるでしょう」
「パッショーネだろう。知ってるよ」
「手を組んだのに、引き抜きとかしたらダメだよ、明くん」
「…………楓」
「?」
「好きだよ」
「私も好きだよ」
「それはライクかい、ラブかい」
「それ以上はやめてもらおう」
「リゾット」

掴まれていた手は、リゾットにより離されていた。

「廊下にギアッチョとメローネがいる。少し話をしたいから出ておけ」
「わかった」

部屋を出て、メローネが気づけば抱き締められた。

「メローネ、重い」
「おら、離れろッ!大丈夫か?」
「う、うん、大丈夫、だよ。ギアッチョ」
「リーダーは?」
「なんか話がしたいんだって」
「…………ホテルに戻るぜ」
「?うん、わかった」

メローネが手を引いて、借りた部屋に戻った。

「……」
「で、何の用かな。僕は彼女と話がしたかっただけなんだが」
「……カエデは俺のチームの人間だ。守るのはリーダーとしての責だ」
「誤解を解いただけなのにかい?」
「ああ。引き抜きなんてされると困るからな」
「僕だって困るよ。目の届かないところでギャングの仕事なんて」
「10年近くカエデと一緒にいるが、お前の話は一切聞いたことがなくてな。目の届かない範囲にいることを望んだ。というところだろう?」
「…………」
「ああ、後、ウチの姫はひとりにされるのが嫌いでな。勘違いであったとしても、独りにしたことに変わりはない。しかし、縁談かと身構えたが、それよりも厄介だったな」
「……そうかい」

リゾットが姿を消して、花京院は先ほど触れていた楓を思い出す。リゾットが助けたときにしたホッとした顔。強張っていた顔にあれだけトラウマを植え付けてしまっていた後悔。幼少期よりずっと大人しかった楓が笑顔を見せたのは、自分自身だけだったのに、チームの人間にはその笑顔を見せているのだろう。リゾットが楓の手を離させたときに見えた人差し指に着いた指輪が、楓が信用した証だった。

「帰ったみたいだな」
「承太郎」
「人見知りって具合じゃねぇな、あれ」
「……酷くなっていたよ。やはり僕のせいか」
「誤解、解いたんだろう?」
「ああ、でも、あれじゃあ、昔みたいに戻るには最短で数ヶ月は掛かる。それに……」
「ポルナレフの護衛っていうよりは、女の護衛だったな」
「……彼女が僕なしで人間関係を築き上げたと嬉しくはあるけど、複雑だよ。だって」
「暗殺チーム、か」
「彼女の両親は何も知らず、イタリアで子どもがギャングになっていた、なんて知ったら失神ものだろうね」
「……ここの仕事も暗殺じゃあないが、危険と隣り合わせだろ」
「だからこそ、目の届く範囲に居させたいんだけど、彼らに任せるしかないな」
「諦めるのか」
「いいや、少しずつ懐柔して、僕の手元には置くつもりだよ。今は彼らがいいんだよ」
「そういえば、妙な質問をしていたな」
「聞いていたのかい?」
「……血は繋がってないが、シスコン気味じゃあねぇか」
「ああ、楓は妹みたいなものさ。楓が恋愛感情で好きだと言うなら、結婚まで行き着けるけど、楓からしても僕は兄の立場だからね。なんとも言えないよ」

花京院→→→←楓ぐらいの兄妹()愛。花京院が暗殺チームを認める話とかください。

本部で会議があって、夜中に帰ってきたギアッチョとメローネは朝起きず、ソルベとジェラートは休暇で旅行に出掛けいて、朝、本部に連れていったリゾットとホルマジオとイルーゾォは仕事で、迎えに来る予定だったプロシュートとペッシは急用の仕事で、珍しく一人でアジトに帰る。ブチャラティやらミスタが心配していたけど、問題はない。遠くから銃声が聞こえた気がして、顔すれすれで銃弾が通り抜けた。かはっと血を吐き、痛む胸を押さえて、意識が落ちた。

目を覚ませば暗い。地下室、と言ったところか。怠い体を起こして拘束されていることに気づく。昼には帰れるはずだと伝えてあるから、きっと探してくれる。そう、信じる。……信じるなんて、出来ることに驚いた。死を回避した結果による不調で頭痛が鳴り響く。血の味がまだしている。狙撃されていたんだろう。関節を外して拘束から抜ける。部屋を出て、ペタペタと足が鳴る。あれから時間がどれだけ掛かったのだろう。気配を消して、背後に近づく。先ほど負ったなどの負債を押し付ける。心臓麻痺で死んだらしい。男の持っていた銃を拾う。

「カエデッ!」
「ギアッチョ!」

華麗に腰に手を当て、そのままお姫様抱っこにされる。ギアッチョはそのまま、ぐんっとスピードを上げて、滑り出す。待て!という追っ手に銃を撃つ。

「カエデ、熱出てる。無理すんじゃねぇ!」
「でも」
「でももくそもねえ!」

みたいな感じとか。

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