ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
暗殺×黒籠

花宮楓
椚木ヶ丘中学校3年E組
成績不良でE組に落とされた。が、E組では優等生。
E組に落とされたのは、かなりの日数を休んだため。だが、霧崎第一に進学することが目的なので、実はE組に落ちるよう、よくサボった。学校の認識としては、病弱だが賢い。
兄の影響もあり、策士で猫被り。悪知恵がよく働く。
業とは悪友で幼なじみ、よく(ヤンキー)釣りなどをする。
兄は花宮真で、兄はシスコン、妹はブラコンで成り立っている。
真と業はかなり仲が良い。
楓は本性を見せられる業に心を赦して、業も楓好きーなので、E組では実はカップルなのではと噂されることも。


部屋で本を読んでいると窓枠をコンコン、と叩かれる。見上げれば、そこには当然業が。本に栞を挟んで、窓を開ける。

「久しぶり、楓」
「久しぶり、業」
「はー、楓がいつも通りで安心した。楓、学校行かないの?結構面白いんだけど」
「あの黄色い生物でしょ?あれが来た初日は行ったけど、それっきり」
「そうなんだ。楓も行こうよ。あれは楓ものびのびできると思うけど」
「……へぇ、猫被んの止めていいわけ?渚くんとかいたんじゃ」

猫被るのを止めているのは、兄さんと業だけだ。中学からの仲で本性を知っているのは、誰もいない。

「いいんじゃない?病弱っていう設定は暗殺には何かと不便だと思うし」
「そう?病弱だから油断させる、っていうのも作戦のうちだと思うけど?」
「あー……楓なら出来るんじゃない?どうせ、銃特化だと思わせて、とかやるんでしょ?」
「ふふっ正解。じゃあ、お兄ちゃんに言おうっと」
「あれ?秘密じゃなかった?」
「お兄ちゃんが気づかないわけがないじゃん。それにお兄ちゃん、私が内緒にしてほしいことは誰にも言わないしね」
「へぇ、そうなんだ」
「だって、私のお兄ちゃんだもん!」
「(楓が凄くかわいいんだけど、まこにぃ)」

リビングに入ると、お兄ちゃんは一人チェスをしていたけど、私が入ってきたことで、その手を止めた。

「業もいるのか」
「やぁっと謹慎が解けて」
「はっしくじるからだろ」
「まあ、ね」
「で、お兄ちゃん。話なんだけど、私達の担任がね、月を破壊した生物(化け物)でね。私達に暗殺任務が課せられてて。まあ、安心してよ、標的は危害を加えることはないらしいから」
「はっ面白いことになってんじゃねぇか」
「これは国家秘密だから、秘密ねお兄ちゃん」
「ああ、わかってるよ。業もなんだろ」
「そうだよ。面白いセンセイでさ。こんなふにゃふにゃなナイフで切れちゃうんだよね。こんなBB弾でも溶けるんだよ」

興味深くそれについて聞くお兄ちゃん。私は、業の話を聞きながら、晩御飯を作る。

「今日から晩御飯は?」
「当然ここで」
「今日はハンバーグだから」

そう言って、支度する。謹慎中は食べに来なかったけど、それも解けたから、今日から業も晩御飯を食べる。かなりの割合で業の両親は外国で、私達の親もいろんなところに飛んでいる。だから、業がよく家に食べに来る。

「いっただきまーす」

ハンバーグを食べながら、話す。

「ふぅん、じゃあ、最初は業と同じようにしようかな」
「明日は出来ねぇが、いずれ、トラップに嵌めるのもいいだろ」
「そうだね」

勿論、どうアレを殺すかだ。

「そう言えば、どうしてセンセイが来てから行かなくなったの?」
「なんか気にくわないから。業もいないし、釣りも楽しくないしで」
「へぇ、そうなんだ」
「……楓も業も霧崎に来るのか?」
「当然!」
「そのつもり。まこにぃのいる学校……てか、知り合いの人も面白そうだしね」
「……はっどうだか」

そうして、晩御飯を食べ終わった。


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