ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
シスコンの兄を殺そうとしているのは私の好きな人です

土方楓
18歳
土方の妹

「おい、誰だァ……ウチの妹を泣かせた奴ァ……」
「土方さん、シスコンも大概にしてくだせェ。で、誰が泣かせたんでィ……たたっ斬ってやりやす」
「………(嘘泣きだって言ったらどうなるんだろう)」

みたいに土方さんシスコン、沖田くん楓ちゃんlove!みたいにしたかったけど、いつどういった経緯でくっつくのかわからなかった。

お試しみたいな感じだけど男女逆転回。マンガ1-4巻までしかないからです。すみません。



今日も今日とていい天気、と見回り(サボりとも言う)をしていたら、上空から光が落ちてきて………何があったか確認していたら、コンビニのガラスに写った、武州の頃の兄様の髪型で爽やか系のイケメン真選組の隊長服を着て立っていた。……ちょっと待って、これ何が起こって。

「ええええ!?」

冷静になれ私。大体の何事にも冷静に…………うん、何があったこれ。まさかだとは思うけど、……………うん、付いてるよね。

「おんし、楓か?」
「ええ、そうです、が!?」
「何があったかわかるか?」

なんか……THE夜の帝王の金髪イケメンがいて固まってます。後ろには刀を持った女の服を着た口元を隠したイケメン達が。いつでも、抜刀できるように警戒しておきながら、口を開こうとした途端、スピーカーから発せられた言葉に、ハッとした。

「………ああ……デコボッコ教か……」
「なんじゃ知っているのか、さっさと詳細を教えてくれんか」
「その前に、一応、何となく誰かは予測ついたが名乗ってくれ」
「……………月詠じゃが」

デスヨネー。なら、後ろにいるのは百華か。……?なんでここにいる。

「それは僕が誘ったからさ」

そう言って、出てきたのは猿飛あやめ、男版。

「お前らイケメンかよ……」
「で、楓。説明してくれるだろう」
「ああ」

頷いて話す。デコボッコ教という過激な宗教団体、男をより男らしく、女をより女らしくをモットーにしている宗教団体だったが、ある薬によって過激な宗教団体に変化していった。ある薬というのは性ホルモンを逆転させること、つまり男は女に、女は男に。

「で、国教とすることが目的ね。話してたら冷静になれた。………手伝ってくれる?」
「ああ、勿論」

月詠とあやめが頷いてくれたからかぶき町にある監視カメラを死角から破壊してほしいと伝える。

「後、見回りに来ているであろう信者はとりあえず縄で縛って集めておいてくれ」
「了解した」

頷き、いなくなったあやめを見ると、月詠が指示を出す。

「あ……月詠。百華の人2人ぐらい貸してくれない?出来れば、グロでも大丈夫な人」
「ああ、いいんじゃが……」
「かるーく尋問するだけだから、さ?」

そう言って、百華の人を二人連れて、移動する。少し体が重いけど、動きやすい。よかった、最近、監視カメラの配置を見直していて。屋根を跳んで、カメラを斬る。請求は後で兄様に出しておくことにする。

そういえば……兄様達はかぶき町に……………いたわ。警戒して見回り行く、って言ってたわ。総悟の女版……かわいいのかな。

「見つけた。さっき話していた通りにして。ってことで行ってきます!」

路地裏にいる信者二人を上から押さえつけて、それぞれに手錠を着ける。一人は百華の人に任せ、もう一人は私が、刀を首につける。ひぃ、と小さく悲鳴を上げているので、口が嬉しくて歪む。

「ねぇ、地球における拠点を教えてほしいんだ」
「誰がそんなことを……!」
「わかった、話す、話すから!」
「………!!」

百華の人が上手くやったようだ。

「あっちは話すみたいだよ、ほら、話してよ、あっちよりも有益な情報をくれたら、生かしてあげる」

笑顔でそういうと、ポツリと話し始める。へぇ……地下ねぇ。

話した信者の首裏に手刀を入れて、倒す。

「ありがとう、じゃあ月詠のところに行こうか」

縄で縛った信者を引きずって、走る。月詠が空き地へ入ったのが見えて、月詠ー!といつもより低い声を掛けた。


ビルから飛び降りて着地した楓に周りがざわついた。

「「「……………」」」

顔色が少し悪かったのが、更に悪くなっているように見える。

「あれの拠点、吐かせたから、叩き潰し……ごほん、逮捕しにいこう」
「ああ、わかった。全く、以前の男子がどれだけ使えないかわかったな」
「とりあえず、行くよ。この状況下で、ちまちましたことはやっても意味ないんだから」

ざわついている後ろを見ずに、案内するよ、と言って、歩こうとするとおい、ちょっと待て、と止められた。

「………?」
「お前……誰だ?」
「楓、ですが、兄上様?」
「やっぱりそうだったァァア!!」
「そっちが総悟よね、かわいいよ」
「嬉しかねぇ……」

じゃあ、皆さん、ここにいてくださいね、と言うと、百華などを連れて行ってしまった。

「………おかしい」
「あ?」
「女らしく育ててきたはずなんだが、なんであんな男らしいんだ」
「女らしいから男らしい、に変わったんじゃないんですかぃ」
「おいおい、それなら他の奴らはどうなるんだよ。男らしいがさらに男らしくなってんじゃねぇか」
「……………まさか」
「]子の杞憂以前の問題だったんじゃないかしら」
「ふざけんじゃねーぞぉぉお」

追うぞ、と言った土方がマンホールに挟まるのは10分後………。




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