二日目
「主、乱藤四郎からです」
「ありがとう長谷部!」
「……いえ、主命とあらば」
「………………」
「主?震えてるけど、どうかした?」
「乱ちゃんが京にいる!尾行しよう!」
「………主、書類整理がありますよ」
「そうだ、しかも自分探しだぜ?一人にさせてやろうぜ、大将」
「………うん」
「では主、三条大橋の方へ俺たちは行ってきます」
「行ってらっしゃい……」
「凹むなよ、大将。乱だって大将に会いたいかもしれないだろ?」
「うー………!そうだ!」
「どうしましたか?主さま」
「みんなで京に行こう。花見でもしようよ、ね!」
「それもいいな……」
「後、乱ちゃんとデートしたい」
「………大将……」
やっぱりぶれない主に薬研藤四郎はため息を吐いた。
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