ネタ供養と名前変換なし(小説) | ナノ
混ぜるな危険。

言峰楓
14歳

6歳のときに第4次聖杯戦争時にギルガメッシュと共に泥に落ち、楓の体にギルガメッシュの意識などが混在し、冬木大火災で両親も家も無くした為、(楓の姿をした)ギルガメッシュが説得(命令)し綺礼に拾われる(養子となった)。

混在した影響で6歳以前も魔力は持っていたが、ギルガメッシュの持つ魔力や能力を引き継ぎ、宝具も扱えるようにな(ってしま)った。それとどんな因果関係か、黒目だったのが左目のみ赤目になってしまった。

半人間、半サーヴァント(魔術回路を持つ一般人が泥に飲まれて左目、肉体を半分失うが、ギルガメッシュと混在したため、魔力や能力を引き継ぎ、宝具も使えるように、失った肉体もギルガメッシュが受肉していたため、それが体を治した)

体自体には1.5人分のはずである(元の体の半分とギルガメッシュが受肉した1人分)。

拾われてから、綺礼と共に並盛に移住。綺礼は中学に上がる頃に楓に家を託して教会に戻った。それまでは、八極拳(に似た人体破壊術)や(回復)魔術、黒鍵の扱い方について教えてもらっていた。

6歳の頃は純粋で大人しく、絵本を読むのが好きだったが、ギルガメッシュや綺礼やギルガメッシュ(大事なので2回)のせいで、好戦的かつ「他人の不幸は蜜の味」精神、どこか人を見下した発言、態度。もし、親が、楓の幼少期を知る誰かが今の楓を見れば卒倒する(多分)。

一人称は私と書いてわたくし。

混在したことにギルガメッシュは当初不満はあったが、どうやら絆され落とされたよう。楓(もしくは我が妃)と呼んでいる。
雑種から楓呼びになった過去があり、「雑種の体内にいるけど、端から見たらギルガメッシュも雑種同等」と言ったことから。

楓にとって、ギルガメッシュと綺礼は自身を助けてくれた恩人で保護者で慢心王と鬼畜神父で兄という存在。

凛とは面識はない。綺礼から話をほんのたまに聞いたぐらい。

本来の名字は黒雲だが、何かと面倒なので、言峰で通している。素性がバレるとまずいと思うときのみ黒雲と名乗る。

小学校はツナと一緒。だが、ダメツナなため、雑種どころか土ぐらいだと思ってるとか思ってないとか。
中学になってサボり癖がついた。というか気が向いたら学校に行く。いつも街をブラブラしている。
学校側からすれば、不良。
綺礼に勉強は小学校時代に教えてもらい、中学は知り合いと会う為にある。

ギルガメッシュは霊体化できるが、実体化ができなくなり、意味もないため、(楓が風呂のとき以外)ほとんど霊体化しないが、楓が言峰に勉強や体術を学んでいるときは暇なようで、霊体化して高級店を見て回っていたらしい。

楓の意識とギルガメッシュの意識を交換することで、ギルガメッシュの意思で動くことができ、姿を変化させることも可能(ただし、楓の身長に会わせるので通常時より幼い)。

服は黒パーカー、シャツ、黒ズボン(気分でたまに黒ミニスカ)、(10年切らずの伸ばした)長い黒髪を三編みにする、「天地乖離す開闢の星」を使うときは金髪になる(このときの楓は目の色は違えど、ジャンヌダルクに似ている)。

(以前ギルガメッシュに「王の財産」に入れているのをバレて怒られ、魔術的にも未熟だったが)黒鍵を柄の状態だけにして2本を両手首の袖に隠して、ズボンのときは残りの2本をベルト通しのところに差し、スカートのときはスカートの中でシースを付け、柄を引き抜けるようにしている。

若返りの薬を使うと子ギル同様好青年。



「ふむ、久しく学校に来たもんだが、つまらん」
「ええ、私もっと!」
「ねえ、誰と話しているの?」

飽きた、と呟く楓に目の前の少年は苛立つ。逃げてるだけじゃ面白くない、と言う。

「別に私は面白さを求めて逃げてるわけじゃない。あんたが攻撃したから逃げてるだけ」
「君みたいな校則違反者は咬み殺さないと」
「そう言うあんたとて十分校則違反者じゃないと?その学ランとか」
「僕がルールだよ。文句ある?」
「ありまくるね。私達がルールだ!」

そう言ったことで少年の動きにキレが増す。トンファーを避け続けると、チャイムが鳴る。
昼休みに入ったのだろうか、ざわざわし始める教室。
数分すると、屋上の扉が開いた。扉近くで少年の猛攻を避けていた楓はガチャリと言うドアノブを捻る音を聞き、トンファーが顔面に最も近づいたときトンファーのリーチから離れるように避けた。

ガスッという音を聞き、楓は口で弧を描く。
少年にトンファーで殴られた人物を可哀想だと思いながら、そちらに視線を送る。綺礼の影響でか「他人の不幸は蜜の味」だ。高みの見物とし、音を立てる事なく、フェンスの上に足を組みながら座り、「王の財産」からワインとワイングラスを出し、ワイングラスに注ぎ、揺らしながら様子を見る。

「………」
「十代目!おい、雲雀!どういうつもりだ!」
「あの女が避けたのが当たっただけだよ」

雲雀と呼ばれた少年は、楓の方を向いてそう言う。優雅にワインを飲む姿に先ほど雲雀の猛攻を避けていた少女とは思えない。
話の内容を理解しながら、その視線を無視し、ワインを飲む。

「うん、美味しい。今日も買いに行かないと」
「王の財産に入れれば、無くならないものだが、新しい美酒を加えるのも悪くない」
「毎日同じものなんて飽きるもの」
「てめえ、話を聞け!」
「………」

あーやだやだ、と首を振る楓。そして、ワインを注ぐ。
「聞け」などという命令には従わない、それはギルガメッシュの影響だ。

「てめえ、十代目に怪我を負わせて謝りもしないのか!」
「五月蝿く喚く雑種だな」
「同感」
「……はあ?何を言ってんだよ!」
「おい、獄寺。そいつのことは知らないのは無理ないぜ。お前が転入する前に数回教室に珍しく来ていた言峰だよ」

獄寺と呼ばれたギルガメッシュ曰く「五月蝿く喚く雑種」は、楓のことを凝視する。楓はワインを注ぎ終え、ワイングラスを揺らしながら、見下したまま、口を開いた。

「喚くな。耳障りだ。目障りだ」

その言葉で獄寺の緒が切れた。ダイナマイトを取りだし、楓の方へ投げた。
「下らない」と言った刹那、動線とダイナマイトが切り離された。驚く獄寺。

「私の楽しみを邪魔しないで。それと静かにしてくれない?騒がしいわ」

驚きか呆れたのか静まる屋上。そこで楓がワインを飲む音がするだけだった。

「ん?ん……」
「目が覚めたのか、ツナ!」
「え、な、何!」
「…………」
「あ、言峰さん!」
「………なんだ、土」

「ツナ」「十代目」と呼ばれた少年を見ながら「土」と呼んだことで獄寺の顔色が変わる。

「てめえ!」
「や、やめて、獄寺くん!」
「ですが、十代目!」
「あら、雑種。土の言うことは聞くのね?雑種どころか砂ね」

そう言って、ワインを揺らして飲む。「雑種」から「砂」へランクダウンした呼び名に苛立つ獄寺と警戒を怠らないように楓を見ている少年、「土」に雲雀。

「言峰さんはオレを助けてくれたんだよ!」
「あれはただの気紛れだと言ったよ、土。大体ルールを知らない雑種が一般人に手を出していただけ。それに私が歩こうとしていた道を遮っていたからね。私が何故避けないといけなくなる」
「な……」
「言峰さん、そう言えば珍しいね。学校に来てるの」
「…………」
「おい、十代目がお言葉を掛けられてるのに、無視とはどういう了見だ!」
「………喚く砂。その土にどんな地位があると言うの。私達に届く者など、いないわ」

そう言って、ワインを一気に飲み干すと、フェンスから飛び降りる。なんの躊躇い無しにフェンスから飛び降りたことで固まる4人。硬直が解けた者が屋上から飛び降りた場所を見るが、死んだ形跡も怪我をした形跡もなく、既にいなかった。

その態度に苛ついていた雲雀が飛び降り、楓をついていったようだが、楓曰く「土」は殴られた痛みを思い出したようで、他の二人は「土」に応急手当をし始めるのだった。


別校舎に影が見える。そちらではスーツで身をまとい、帽子を被っているモミアゲが特徴的な赤ん坊が望遠鏡を見ながら、ニヤリと笑った。

「言峰、楓か……。面白い奴を見つけたゾ」



「楓、何をしている」
「ワイン飲んでる」
「何故」
「面倒なことになった。家に殴り込まれるかも。だから、教会にお世話になろうかなーと」
「魔術師か?」
「いいや、一般人」

そう言うとわずかながら、綺礼の眉がピクリと上がる。
魔術師にはルールがある。一般人に無闇に魔術を振るうことは許されない。

「それでここにいる」
「凛が直、ここにくる。楓はまだあれに会うべきではない。楓には次の聖杯戦争までは存在を知られてはいけないのだ」
「それは愉悦のため?」
「当然であろう。それにあれは我の物だ」
「そうだ。楓に言ったところでお前は何も気にしない。俺たちに加担するだろうしな」
「当然でしょ。私を育てたのは誰よ」
「我だな」
「俺だな」
「つまりそう言うこと」

で、それなら私にどうしろと、と楓がいうと、ギルガメッシュがそれなら案がある、という。食いつく楓の意識と入れ換わる。「中」で楓が喧しい。

「これを飲んでしまえばよい」
「それは?」
「若返りの薬だ。1度飲んでしまえば、自分たちの意思で幼年体に戻れる。これなら、昔の知人でなければ、わからんだろう」
「もうなんでもいいよ。早く教会を出ないといけないんでしょ?これ以外の案もないからね」
「まあ、急ぐな。楓」

まだ昼だ。そのリンとやらはまだ帰らん。そう言って、いつ帰ってくるかを聞く。夕方に学校が終わり、家からこちらにくるため、3時間はこないと言う。
ならばよい。そう言って、不敵な笑みを浮かべたギルガメッシュの提案を聞くことになった。


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