ネタ供養(目次) | ナノ
追記

翌々日、財団員の運転でシーザーが任務を持って来た。ネアポリスでゾンビ狩りらしい。丁度、私にも応援頼むつもりだったので、問題はない。心配するユニの頭を撫でて、初流乃をよろしく、と言って、車に乗り込んだ。

「リサリサ先生が言っていたのは君だったのか」
「ネアポリスのゾンビ狩り、だっけ。吸血鬼は狩ったのかな」
「リサリサ先生が倒したとか言っていたぞ。全部倒していたはずだが、一匹逃してしまったようだった」
「……一人から随分と増えたね。ネアポリスに一昨日行って、何匹か殺したんだけど」
「バンビーナがそんな言葉を使ってはダメだろう」
「……シーザー、そんなに私は波紋戦士として未熟なの?」
「それは」
「シーザーは地獄昇柱を登ってないのに、そんなこと聞くの」
「まさか」
「……まあ、あれは嫌な思い出だったけど」
「到着しました」
「ありがとうございます。ペットボトルを持っていっていいですか?」
「一口をつけていますが……」
「問題ありません」
「では、どうぞ」
「シーザー、じゃあ行こう」
「あ、ああ」

ペットボトルを通して水に波紋を流す。ゾンビが近くにいればわかる仕組みになっている。

「ありがとうございます。依頼料は払っておきます」
「それ、どうやったらその探知出来るんだ?」
「水に波紋を流すだけだよ。こうやって」

ゾンビ狩りが終了して、車の中でシーザーから波紋についての話をして、ミラノの家に着いた。

「ただいま」
「おかえりなさい!」
「おかえりなさい。ご飯は食べた?」
「ううん、夜はユニと食べたくて」
「……君もそんな顔も出来るんだな」
「?」
「いや、俺はリサリサ先生に報告してくる。じゃあな」
「うん、さようなら」

「今日は、ハルノくんと遊んだんですよ!」
「そっか、よかったね」
「ユニ、一緒に手を洗ってきなさい」
「はーい!」

ピザ、美味しかったです。

また、3日経った夜、ユニと初流乃がすやすやと眠るのを見て、水を飲む。

「そろそろ、時間ね。ユニを頼むわ」
「アリアさん」
「きっと、あの子もわかっているわ。でも、ごめんなさい。私には、勇気がない」
「アリアさん、私、どんな支援を受けてでも、初流乃は育てきるし、ユニも例え短命だろうと、私が全力を尽くします」
「……そう、貴方に託すわ。アルコバレーノの呪いを解くための戦いは、代理戦争よ。場所は、並盛」
「……じゃあ、初流乃は先生に頼んで、預かってもらいますね。ユニの身の回りは私が」
「あら、リボーンのところではないのかしら」
「沢田くんたちとは、そこまで仲良くないから。ユニは血は繋がってないけど、妹だから」
「そう。貴方はそう思っているのね」
「……?とにかく、ボンゴレは財団とそこそこ手を組んでて、ジッリョネロとも手を組んでるのなら、私個人はユニに手を取るかなってね」

後、日本人ではあるけど、イタリア暮らしが長いもので。財団職員になればイタリアに身を置こうとも思っている。リサリサ先生もいるし。

「ユニちゃん、久しぶり」
「白蘭、お久しぶりです」
「君もね」
「……ユニ、また、並盛で」
「初流乃くんを安全なところに、ですよね」
「ええ、(ある意味危険だけど)信頼してる人たちだから。白蘭、ユニを頼んだよ」
「ああ、わかってるさ。ゆっくりその子を預けてきなよ」

手を振ってユニは白蘭とともに先に並盛に向かう。

ところかわって。ガッターンと音を鳴らせて、目の前で立ち上がるのはシーザーだ。

「14歳で子どもなんて」
「拾い子です。お義父様にも伝えてあるから、この子を任せていいですか。1ヶ月もしないうちに迎えにこれるから」
「……しっかり、育てるという覚悟はできているのね」
「うん。ただ、今から、並盛では、戦いがあるから」
「それは」
「……でも、大丈夫。自分の身は自分で守る。ユニを見守ってあげなきゃいけないし、学校だってあるから、総帥にも迷惑掛けられないし。それに、完全に巻き込まれない。大丈夫」

シーザーは、そこまで言うなら、と折れてくれた。

「先生、私、中学終わったら、イタリアに戻ってきたいです」
「……そう。お義父様に伝えておくわ」
「お願いします」

初流乃、イタリアではハは発音が難しいので、ジョルノ、と未来で呼ばれていた名に、決めた。

白蘭の連絡でユニのいる屋敷へ向かう。知っている後ろ姿に、声を掛けた。

「沢田くんじゃないですか」
「星城さん!?学校を休んでたんじゃ」
「まあ、ちょっとの休暇ですね。それに、もう学校に行く用事はもうないですから」

え、というように驚いた顔を見せる沢田くんは気にせず、屋敷に向かう。



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