「あれ…?謙也くん、それ私と一緒?」





「…え、なまえ?…あ、ああほんまや」




「わあーっ、こっちのくまちゃんも可愛いね。こっちとも悩んだんだよー」




「ほ、ほんまか!」






死んでも言えん。
死んでも言えん。



俺が春実の真似して買ったとか…


だ、だって好きな子と同じもん持ってるってごっつ幸せやん!



ま、まあ白石には白い目で見られたけど
なまえのめっちゃ可愛い笑顔見れたからもうそれだけでええわー…





「あ、そうだ!」



「え、どないしたん…」




「こうやってくっつけたら可愛いと思うな!」






そういってなまえは自分のくまと俺のくまをくっつけて机に置いた。






「あー…うん。なんか可愛えな」





「うん!なんか癒されるよね」






あほか。
可愛えのはお前やっちゅーねん!



俺は耐えられなくなってなまえの肩を自分の肩に寄せた。




「え…謙也くん…?」




「…俺たちもくまとおそろいっちゅー話や」






こないなことして嫌われたら明日からどないしよう。
なんて考えていたらなまえは照れ臭そうに俺に身体を預けてくれた。

それだけでも俺の頭はパンク状態やいうのになまえはこないなことまでいうんや。





「私さ、謙也くんとおそろいのなのすっごい嬉しいんだよ」







おそろいのもの




(なまえの可愛さは反則やっちゅー話や!!)













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