※年上ヒロイン












「なまえさん、ちーっす!」




「世良くんだ、おはよう!」






なまえさんは今日も可愛い。


笑顔がきらきらしてて、いかにも女の子って感じの甘い声で俺の名前を呼んでくれるところなんてきゅんとしてしまう。
俺よりちっちゃいし…



年上だなんて思えないくらいだ。




「なまえさんは何してるんすか?」




「あ、これからここにある資料を監督の部屋に運ぶんだけど…」




ここにある資料、というのはとても女の子1人で持って行ける量ではなくて、



…それはつまり俺にとってはまたとないチャンスであって





「俺、手伝います!」



「え!世良くんこれから練習が…」




「大丈夫っす!あと30分あるし、2人の方がすぐ終わるし」






それに…なまえさんといられるし…



なんてことは今の俺にはいっぱいいっぱいすぎて口にできなかったけど、





「じゃあ…お願いします」





よっしゃーーーー!





「じゃあ俺こっちの塊持ってくんで残りお願いします!」




「え、世良くんいくらなんでも持ち過ぎ…」



「大丈夫っすよ!俺だって男なんすから!」



「うーん世良くんが良いならいいけど…無理しちゃ駄目だよっ」







うわー!まじ今なまえさんと2人きりじゃん!


口が嫌でもにやけちまう。
…やばい下心見え見えなのばれたかな。





それでも出来るだけ近くにいたくてなまえさんの隣に寄ってみる。
そしたら俺が思ってる以上になまえさんが小さいということに気づく。






「なまえさんって…意外と小さいんすね」




「え、そうかな…。確かに大きいとかは言われたことないけど…」





う、わ、なんかやばいところに気づいちゃったのかもしれない。





なまえさんは意外と小さくて手とかも小さくて…
そしたら腕とか足とかも細いわけで…


俺の中にすっぽり収まっちゃいそうなくらいなのに胸はそこそこ…って何考えてんだ俺!




「お、俺の頭死ね!思考回路死ね!!」



「え!世良くん?」



「え!あ、いや!何でもないっすよ!」





「なら良いけど…。


そういう世良くんは近くで見ると意外と大きいね」





「え…!ま、まじっすか!」




「うん。試合とか見てると小さいなあって思うのに。なのにすっごく元気で人一倍頑張ってて…

かっこいいなって思うよ」





「へっ…?」







やばい、
完璧今資料ばら撒くところだった。





なまえさんなまえさん、
それ反則だって!!






「これからも私「あのっ!!」




「せ、世良くん?」




「つ、次の試合、絶対ゴール決めるんで!そ、そしたら俺と飯食いに行きませんか?!」






「えっ…?」





頬をほんのりピンクに染めたなまえさんがその大きな瞳でこちらを見つめているってだけでどうにかなってしまいそうなのに




今の俺、すげー顔赤い…!








「あ、えっと…






ゴールとかそんなこと関係なしで、
誘ってくれていいのに…」






どうしよう可愛すぎる

(やばい、まじで今抱きしめたい!っ資料の馬鹿!!)





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お題は「確かに恋だった」様より








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