休日のある時
ふと彼女に会いたくなるときがある。


でも彼女、なまえの家は遠いし、
俺は部活の午前練で体力使い果たしたわけなので電話で我慢することにした。






『…もしもし?』




「なまえ?俺、俺」



『っ!!

オレオレ詐欺はお断りですよ!?』




「はあ?!!違う違う!お前の彼氏だってば!」




『…あ、ああ!赤也くんか。

なーんだ、びっくりしたぁ…』



「びっくりしたのはこっちだよ!何がオレオレ詐欺だ!」



『だってそう思ったんだもん!』




すぐに騙されそうなな思い込みが激しい性格で
素直で単純ななまえはもうすぐ付き合って半年の恋人。

こんなに怒ったり強がったりしてるけど
本当はなまえが大好きでたまらないんだ。






「全くなまえは…」



『…赤也くん、私のこと嫌いになっちゃった…?』




きゅーん

いきなり引くのは反則だろうが!!





「…そんなわけねえだろーが、ばか」





『よかったあ…へへ。


ところでどうしたの?何かあったの?』






「!!…その……春実に会いたくなって」





うわ、
なんつーか口にすると恥ずかしい。
俺らしくもない台詞だから余計に。


こんなベタな台詞になまえはどんな反応するのだろう







『……うそ…』




「え?」





『わ、私も赤也くんに会いたかったの!!』





うわ、

うわうわ、



なんだこれ

すげー嬉しい






大好きって気持ちが今
すっげー大きくなった気がする。






電話越しなら3cm

(届きそうだから、逆に愛しい。)







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