「「「アルヴァ!おかえり!」」」
私がリーバーに連れられて科学班フロアへ向かうと、みんなが待ってくれていた。
「ただいま…!」
「アルヴァ!!!!!!」
最初に飛んできたのは、ジョニーさん。少し強めの力で抱きしめられたものだから、リーバーが必死に引き離してくれた。
「こらジョニー!アルヴァはまだ完治してないんだぞ」
「あ、そ、そっか…」
「ご心配をおかけして、すみませんでした」
タップさんたちに小突かれて、ジョニーさんは少ししょんぼりした様子。
「まったく…」
「でも、班長も傷口が開くくらいに抱きしめたじゃありませんか」
「そ、れは…」
罰が悪くなったように視線をそらしたリーバー。その姿がとても愛しく見えた。
「ふふ…」
「アルヴァ、体はもう平気なのか?」
「座っておけよ、ほら俺の椅子貸してやる」
「え、いやそんな…」
「はやく、よくなってね!」
皆さんの、満面の笑顔。私のことを気遣ってくれて、私のことを心配してくれてる。そんなこと、ずっと分かっていたはずなのに、その温かさがゆっくり胸に落ちて、たまらなくなった。
「はい…!」
この人たちの元へ、帰って来ることができて良かった。この人たちの温かさは、いつも私を包んで優しく見守ってくれる。
彼らの笑顔が待っているから、私は戦えるんだ。そう、改めて思った。