第一章〜友情の足枷〜

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「チッ…、胸糞わりぃぜ。」



思わず、眉間にシワがよる。

俺は時期ボンゴレ10代目を見定めるために、わざわざイタリアから日本の学校に転入して来た。

わざわざ飛行機をあれこれ乗り継いで、だ。

なのに実際に見てみれば、コイツが本当にボスの器なのか!?って疑うくらいにひ弱そうな奴で、こんなのがボンゴレを背負っていくのかと思うと苛立ちが収まらねぇ。
あまりの苛立ちに机を蹴ってやったぜ…、顔を真っ青にして震えてやがったけど、本当にマフィアなのかよこいつ!?

女子はキャーキャーうるせぇし、さっさとイタリアに帰りたいぜ…。

席に付けば、隣のヤツは体調不良で休みだとクソ担任が告げた。
隣が一人でもいないのはラッキーだ、むしろ窓側のその席俺と変わってくんねぇかな…。

そんなことを考えてチラリと隣を見た時だった。





ゾワッッ




窓の外から感じる只者ではない殺気が痛いくらいに俺に突き刺さる。

その気配の先に目を向けると、反対側の校舎の窓辺に寄りかかる黒い影…。

遠すぎて見えねぇが、こんな軟弱そうな学校にこんなすげぇ殺気を飛ばせる奴がいるのか…!!

挨拶替わりに俺のダイナマイトをぶち込んでやりたかったが、リボーンさんには放課後まで大人しくするように言われている身だ。
ダイナマイトを出すのをぐっとこらえ、机の上に足を組む。

思ったより楽しいスクールライフになりそうだな。




口元に思わず笑が浮かぶと、相変わらず周りの女子がキャーキャーうるさい。
これだけは本当に勘弁して欲しいぜ…。





その後、あんだけ馬鹿にしてたはずのお方にこの命を救っていただくなんて俺は思いもしなかった。








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(おみそれしました!!!!貴方こそ10代目ボスに相応しい!!!!!!)


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