追記


「マサル、進んでいるか?」

「なん‥‥とか、」


キーを叩く手が止まっていたのを見兼ね、トーマが声をかける。マサルはうー、と低く唸り画面と睨めっこしていた。後ろから身を乗り出し、どこから分からないんだ?と助け舟を出す。
椅子の後ろに立ち、中々の密着状態でトーマは左手を椅子の背に、もう片方の手はマサルの右手がある近くの机に置いて画面を覗いた。さらりと流れた髪が視界の近くにあってマサルはドキリとしたが、それ以上にドキドキするのは、ちょっと指先を動かせば触れれる位置にある腕に胸が高鳴った。

ボクシングを嗜んでいる彼はいわゆる細マッチョというか、綺麗な顔にそぐわずたくましい身体だ。腕も意外に太くて彼らしい、整った鍛え方をしている。

‥思わず、その露出している腕に、ほお擦りをしてしまった。きめ細かい肌。浮き出た血管。ひんやりとした低めの体温。

すりすり。

気持ちいい。


しばらくは石化したトーマと、その腕に猫が如くゴロゴロほお擦りしているマサルのカオスな姿がそこにあった。


注:職場です(笑)
はいはい。イチャイチャバカッポー^^
急にトーマの腕が良いな、って思った。
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -