20200530 01:26 - さま

こんにちは、この度はメールを下さりありがとうございます。
詳細はツイッターの方で書かせて頂きましたがツイッターをされていない可能性も考慮してこちらでももう少し詳細も含めて書かせて頂くことにしました。

まずは冒頭でも書きましたが、私の小説をいつも読んでくださり、そして好きと言ってくださりありがとうございます。
その気持ちに関しては変わることは有りませんので、この言葉を最初に据えたいと思います。

さて、今回の話について、話が分かりにくい、最後の展開が雑であるといった旨の御指摘ですが、結論から言うと実際私もそうだと思いますし、最後面倒臭くなって投げているところもあります。
恐らく私の小説を「いつも」読んでくださっているとの事ですので御存知だと思いますが、私の小説が竜頭蛇尾なのは実に「日常茶飯事」なのです。
友人からも「最後面倒くさくなったでしょ」とよく笑われる始末です。
今回特に気になったということですが、個人的な体感ですと「GOD DEATH」や、「悪魔の舌先」などの巻きの早さと大差ない物です。
全く威張れない恥ずべき話ですが、今回の「遠雷」で急に指摘されたことが非常に不可解であると私は思うのですが、どの作品と比べての話だったのでしょうか。

確かに今作は過去と未来を行き来する物でしたので何が何だかわからない方もいらしたでしょうし、意味不明なものを読んだと首を傾げた方もいたと思います。
無事言いたいことが伝わった方も有難いことにいらしたようなので、さっぱりちんぷんかんぷんな話では無かったようですが、全員に伝わらなければ意味は無く、質の良い小説とは言えないでしょう。
それに関しては私の技術不足によるもので間違いありませんが、これは私の趣味嗜好で書いているものであり、上手く書けることもあればそうで無い時もあります。

因みに今回の作品は読み手がどう思おうと私の中では時間軸の主軸が出来ているので良く出来た作品です。
何せセックスシーンで三本目の腕が生えてこなかっただけでも天才なのに、話を一応最後まで書き上げたというだけでももう及第点なわけです。
いつもその気持ちで書いています。
何故ならこれは趣味であり、私は実力を問われる商業作家では無いからです。

貴方様にとって、今回の作品は満足のいくものでは無かったのだと思います。
ご指摘の直し方も確かに、「過去に行っていた」ではなく「過去に戻っていた」の方が読み手には分かりやすいですね。
私が「行っていた」と表記したのは、過去から訳も分からず帰って来た気の動転している被害者が「過去に『戻る』」という客観視した言い方をするとは思えなかったので、「過去にいってきた……(呆然)」くらいの表現をしたかったのでこの言葉を選びましたが、得策では無かったかもしれません。
後から他人が読み直した方が、間違いや、より良い表現というものは見つかると言うものです。
少なくとも砂糖をおやつがわりにしゃぶりながらアホの顔で原稿している私の数百倍脳がよく働いていると思います。

つまるところ、私は貴方様にとって「その程度」の文字書きであり、貴方様が私の作品などを読む時間をかけることすら勿体無いと思うのです。
私の作品を校正している場合では無いのです!
是非貴方様が素晴らしいひふどを生み出したら良いのです!
「申し訳ないながらあなたの作品雑だと思いました」などと感想を述べてる場合ではありません!
道端の石ころに目を向けず、質の良い作品を書いて頂けたらと思います。

私は二次創作作品を書くにあたって、何度も何度も「私が萌えるから書く。そして私の作品を読むことで、ああ!それ萌えるよね!となった方がより作品を書くようになってくれたらいい、私は踏み台であり玄関マットになりたい」という発言をこのサークルを始めて8年間、スローガンとして活動しています。
読んでくれた人の100人に1人が楽しんでくれれば良いがモットーである、と、2012年4月1日、このサイトが出来た日からこのサイトに記載しています。

私の作品が好きと言ってくださってありがとうございます。
ですが、貴方様は恐らく私などの作品で立ち止まらず、その先に行くべき方なのだと思います。
私の作品が好きということは恐らく趣味嗜好も良く似ているのでしょう。
もし貴方様が私の性癖にドンピシャな作品を書いてくださるのならば私はこれにて御役御免、早撃ちマックも真っ青の一ヶ月に一冊鈍器刊行の文字書きなどという、褒められもしない(個人的には気に入っていますが)オタクから足を洗って自由なROM専の身になれるわけです。

恐らく貴方様を大層がっかりさせてしまったのでしょう。
悲しい気持ちにさせ、思わず一言メールを送らなくてはならない程もやもやさせてしまったのかもしれません。
ただ、何度も言いますが私はプロではありません。
ただのしがない一般人の、ゴミ溜めのような欲望を昇華する趣味を掲載し、貴方様がたまたま私を見つけただけです。
道端にお金が落ちていると思ったらただの空き瓶の蓋だった、それだけです。
私はひふどのかき手さんの作品を私もよく拝見しますが、仮に繋がって存在を認知されないように殆どフォローしていません。
交流も殆ど自カプ内ではしていません。
萌え語りのような壁打ちもほとんどしません。
仮にRTで回って、人のTLにお邪魔するコンテンツになることを避けるためです。
鍵を開けているのは先程も言った通り、たまたま見た人の「玄関マット」になれればいいという気持ちからです。
そして、クリックをして、記載どおり「なんでも許せる方向け」という言葉に頷いて読んでくださった方だけが楽しんでくれればいいという気持ちで活動しています。
私からひふどに関して楽しめる営業コンテンツ展開というものは支部の作品以外ほぼしていないと言っても過言ではありません。

私の気になっていた点でもありますし、アドバイスはアドバイスとしてしっかり受け止めたいと思いますが、もし他の方にも気になる作品があった時に貴方様が同じ文面でメールを送るのかと思うと私は恐ろしくて、それだけはやめた方が良いとお伝えしたいと思います。
他の方はしっかりとした文章を書かれているので必要ないとは思いますが……

貴方様がどんなに素晴らしい訂正を出したとしても、少なくとも世に出た作品はかき手がこれで良いと決めて出したものです。
訂正をしたらもっと良くなる事もあるでしょうが、恐らく二次創作界隈でその指摘を貰って喜ぶ方はいません。
「ここ誤字ですよ!」などはありがたいですが、表現の選び方、言い回し、作品の展開、文章構成などのアドバイスは、もしかしたらそのかき手はそれが良いと思って書いた物かもしれません。
洋服と同じです。
ショッピングにお気に入りのワンピースを着て出かけて、友人に「そのワンピース、似合わないからタイトスカートとかもっとちゃんとした服のが良いと思う。ワンピースって被るだけだし適当に服を選んだみたい」と言われたら、正論だとしても良い気はしないでしょう。
だって仕事ではないので、好きな服を着たらいいのです。

はっきり申し上げますと、誹謗中傷では無かったとしても、マイナス面を持ったコメントは確実にかき手の心を傷付ける文面であり、私達はきっとこれから先永遠に小説を書くたびに「今度はこんな風に言われないだろうか」とこの時に感じた心の傷を思い出すでしょう。
趣味なのにクオリティを求められることは決して悪いことだけではありませんが、趣味だからこそ、なぜただの趣味で、私の欲しい本を書いて刷った余りをお裾分けという形で出来る限り小部数で印刷しているだけのぺーぺーの我々が、こんなしんどい思いを思い出さなければならないのだと悲しい気持ちにもなります。
筆を折りたくもなります。

このメールを下さった貴方様が、私に筆を折れと願って送っていないことを祈りますが、もし本当にアドバイスとしてメールを送って下さったのならばそれはかき手を傷付ける行為にもなりかねないということを理解して頂ければと思います。
もし他の作品は好きだと仰ってくださるのならば、今回は駄作だったなと思って放置してください。
私は書きたいものをかいているだけですので、何も全て読んで頂かなくて良いのです。
生意気ながらとか、申し訳ないですとか、そういった枕詞をわざわざ選び、相手が不快に思うことを理解しながらもあえてメールを送らなくてはいけない程私は貴方様を傷付けてしまったのでしょうか。
私は「何でも許せる方向け」と前置きを何度もしていた筈です。
それは物語の展開や設定だけでなく、私の恒例の竜頭蛇尾展開まで含めてすべてを許せる方だけが読んでほしい、もし許せなかったら去って欲しいという心で書いています。
これこそ予防線でしかありませんが、読むかどうかは読み手次第で選択肢を私はきちんと用意させて頂いています。

もし気に入らなかったのならば、そっと私をブロックをしてください。
お時間とお手間を取らせてごめんなさい。
貴方様を不快な思いにさせてしまいすみません。
私が貴方様の前から消えることは匿名ですからこちらからブロックする事も叶いませんし、基本的に萌え語りも殆どしないアカウントですので(わざとそうしています)RTで巡り巡って貴方様のところに流れ着く事もないでしょう。

そして、誹謗中傷ではありませんが、という文言はよりいっそう最近流行の悪役感が出るのでやめておいた方が良いとは思いますが、こうして匿名で予防線を張るのは非常に卑怯だとも思います。
私はこうした「誰が書いたかが明るみに出ない」匿名でのコンテンツが大の苦手なので敢えてマシュマロは使わず、きちんと解析のついたツールのみをこの「Synchronical」というサイトで使用しています。
フォームメールも、ナノHPサイトも、Web拍手も、普段は必要が無いので見ませんが、万が一の時に必ず法律内で足が掴めるものだけを設置しています。

誹謗中傷かどうかは送り手ではなく、受け取り手が判断することです。
どうか同じような文面を、他の方にも送られないようお願い致します。

最後の最後にこれはメールで指摘された部分とは全く関係が無いのですが、今作を「後味の悪いシリアス」と表現されましたが、私は今作を「初めこそ胸糞悪いが結末に辿り着いた時に手を叩いて喜べるハッピーエンド」と認識しています。
勿論異論は様々にあるでしょうが、私の今まで書いてきた作品は全てこんな調子でした。
これが私の性癖だからです。
大きな解釈違いに私は困惑し、恐らく倫理観が正反対であろう貴方様が私の作品を「好き」と言いながら読むことに若干の心配もしております。
もしよろしければ、ひふど界隈には素敵なお話を書かれる方が沢山いらっしゃると思いますので、私の事はそれまでだったと捨て置いて頂けたらと思います。

本当にこのメールを送って下さった方が巷の「焼きマロ」テンプレでは無く悩みに悩みぬいて送って下さったのだとしたら、私は酷くきつい言い方をしていると思いますし、折角好いてくださっているのに申し訳ないとも思います。
ただ、再三申し上げた通り当サイトは趣味の範囲内で引きこもりながら活動している辺鄙なサイトです。
貴方様はきっと私の作品が合わないと感じたら次の推し作家さんの元へ行くでしょう。
ですが、私の作品は私が愛さなくては他の誰かの唯一にはなれません。
私は感情の無い小説書きマシーンにもなれません。
私は私の作品に萌え、どんなに拙くとも時間をかけて精一杯書いた自分の作品を愛しています。
そこにはスパルタの向上心など無く、ただ私の「好き」を全肯定してやりたいのです。
そうで無ければ、私はきっと二次創作ではなく商業の道を選んでいました。
商業の人になら言っていいという訳では無いとは思いますが、少なくとも私も酷く悲しかったですし、そういう捉え方もあるんだなと思って頂ければ幸いです。




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