「名前は『永遠』ってあると思う?」
「いきなりどうしたの」
「いや、とくに理由はないんだけどね。クラスの女の子たちがすごい盛り上がって話してたから、名前はそれについてどう思ってるのかなと思って」
「…そう」
「やっぱりこういう話は興味ない?」
「べつに……幸村はどう思うの」
「僕?」
「うん」
「僕は『永遠』ってあると思うんだ」
「私はないと思う」
「そうなんだ」
「世界は不変ではなくて諸行無常だと思ってるから」
「ふふ、名前、難しいこと言うね」
「…でも」
「ん?」
「幸村のいう『永遠』なら、信じてもいい」
永遠
もどる