最後は立海大

部長は幸村さんだ

……ちょっと、緊張、する

とりあえず電話帳を………





「幸村さん…ゆ…ゆ…」



〜♪





「ん、電話…丸井さん?…もしもし?」

「やっほー名前!」

「こんにちは!どうしたんですか?」

「あのさ、今から会おうぜ!」





…え、それは 遠まわしに





「神奈川に来い、と?」

「あ、ワリ、そうじゃな「ブン太は言葉が足りないね」

「っ幸村さん!」

「実は今東京に来てるんだ。皆で」

「そうなんですか!」

「うん。だから名前ちゃんに会いたいなと思って。時間、大丈夫かな?」

「はい!全然大丈夫です!」

「良かった。今どこに居るの?」

「山吹中の近くです!幸村さん達は…?」

「俺達もその辺りに居るんだ」

「そうなんですか?」

「うん。だから山吹中に集合で良いかな」

「大丈夫です!」

「じゃぁ、また後でね。名前ちゃん」

「はい!」



ピッ





皆で東京か……なんでだろ

卒業旅行ってのが有力だな

けど良かった!

直接会って言えるや!





「山吹中に戻らなきゃ」




















「名前ー!!」

「切原くん!」





わ、あんな遠くから走ってくる…

元気だなぁ





「名前っ!」

「え、ま、ちょ!わ!」

「久しぶり名前ー!」

「テメッ!赤也!バカ也!名前から離れろー!抱きつくなー!」

「イイじゃないッスか、丸井先輩。あんたのじゃないんだし」

「赤也のでもないじゃろ」





わ、仁王さん力ある

切原くん、すごい力だったのに!





「仁王さん、ありがとうございます」

「ん」

「って!ちゃっかり仁王先輩も名前のこと抱きしめてるじゃないスか!ずるいッスよ!」

「助けたんやしお礼。な、名前」

「こんなんじゃ何の得にもならないお礼ですよ?」

「いやいや、大アリ」

「仁王もその辺にしとこうか」





幸村さんに真田さん

柳生さんと柳さんと桑原さんだ!





「おー、コワ」

「赤也と仁王がごめんね、名前ちゃん」

「大丈夫ですよ!」

「幸村くん!あの2人に制裁加えてやってよ!」

「ふふふ…後で、ね」





切原くん、すっかり青ざめてる…

仁王さんは……何考えてるか分かんないや

さすが詐欺師!





「あの!先輩たちにお話があるんですが!」





……声、大き過ぎた





「クックック…」

「ふっ…」





!!

桑原さんと柳さんに笑われちゃった…





「なんですか?聞きますよ、名前さん」





柳生さん、優しい…





「あの…えっと」

「ゆっくりで良いぞ、苗字」





真田さんが気遣ってくれた…!

嬉しすぎる…っ!





「ありがとうございます真田さん!えっと、先輩方!卒業おめでとうございます!それと、ありがとうございました!!」

「名前ちゃん…」

「他校生の私が言うことじゃないかもしれないんですけど…言いたくて」

「そんなことないぜ、名前」

「とても嬉しいですよ。ありがとうございます」





桑原さん…柳生さん…





「名前ちゃんに言ってもらうと一段と嬉しいよ」

「そうだな」





幸村さん…柳さん…





「名前と一緒に居られる青学の奴らが羨ましいぜ」

「まったくじゃ」





丸井さん…仁王さん…





「ありがとう、苗字」





真田さん…





「こちらこそ、ありがとうございます…!」

「名前優しいなお前!」

「や、やめて切原くん!(髪の毛がわしゃわしゃになる…!)」

「離れろ赤也!」

「さっきから嫉妬ですか、丸井先輩。見苦しいッスよ?」

「ッガー!うぜえ!お前うぜえ!」

「天才的なはずなのにな、丸井?」

「仁王も黙ってろ!」

「落ち着け、丸井」

「黙ってられっかよ!柳!赤也をどうにかしてくれ!」

「……幸村くん。そろそろ時間だそうです」

「あ、本当?残念…」

「どうしたんですか?」

「ごめんね、名前ちゃん。俺達ちょっと行かなきゃいけないんだ」

「そうなんですか!じゃぁ早く行かなくちゃ!遅刻しないように!」

「ふふ…ありがとう。ほら、行くよ丸井。赤也も仁王も煽るのやめて」

「ちぇ……またな、名前!」

「今度は2人っきりで会おうな」

「いやいや、名前は俺んだから。赤也も仁王も金輪際近付くな」

「何口走ってんだよ丸井……」





ギャーギャーと叫ぶ丸井さんを引っ張る桑原さん

切原くんは真田さんに引きずられてる

楽しいなぁ!





「なんかバタバタしちゃったね。ごめんね、名前ちゃん」

「いえ!」

「ふふふ…またね」

「……っ!」





ゆ、ゆゆゆきむらさんに、で、デコちゅう、されちゃった……!


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