「ぁ!ちょっと、リオ…!」
階段を上ったその先で立ち止まっている私をおいてリオはその人物のもとへ走り寄った。
そして足にすり寄る。
あ、リオって人見知りとかしない子なんだ…。
新発見だ、と考えてる場合じゃいのになんだかこの現実を受け入れられなくて思わず現実逃避。
「あ、猫」
「にぁあー」
「ごめんなさいごめんなさいすみません!その子私の猫です!!」
「え?」
リオが抱きあげられたのを見ると、なんだか申し訳なくなって謝りながら走って近寄る。
そこに居る、越前リョーマに。
まさかの2回目の対面だ…!
「…昨日の」
「ど、どうも!」
覚えててくれるなんて光栄だ…!
「首輪、それにしたんだ?」
「いえ!名前を入れてもらうサービスを頼んだのでまだ…これは私が作ったんです」
「ふぅん…すごいね。首輪よりそれの方が良いんじゃない?」
「あ。ありがとうございます…!」
褒められた…?
私、リョーマに褒められた?!
ひい…!!
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