リョーマと少女マンガのような出会い方をした翌日。
私はリオと一緒に家を出た。
目的はもちろん、「テニスの王子様ワールド探検」だ!
ストリートテニス場見てみたいし、河川敷とか高架下のテニスコートも見てみたい!
とゆうミーハー心あっての行動。
それに、ここに来て数日経ったけど、初日に日用品を街に買いに行って以来、お出かけとゆうものをしていないから。
せいぜい近くのスーパーへ買い物に行くくらいで。
あぁ、私
「主婦化してる…」
まだ花の高校2年生だってゆうのに…!(ここでは中3だけど!)
嘆いていると私に抱っこされてるリオが小さく鳴いた。
なに、もしかして「そんなことないよ!名前はまだまだ若いよ!」って言ってくれてるの…?!
「リオくんは優しいねー」
勝手にそう解釈した私はお礼にリオの喉を撫でてあげた。
すごく気持ち良さそうな顔をするリオの首には、名前が刺繍された赤いリボンが結んである。
それは心配性な私が昨日作った即席の首輪。
外に出るわけだから、迷子になったりとかしたら嫌だし、作ってみた。
けど絶対リオを1人にはさせないけどね!(念には念を、ってやつだ!)
そんなこと思っているとリオがいきなり私の腕から飛び出した。
「り、リオ?!ちょ、どこ行くのー!」
私の腕から出たかと思ったら、今度は走り出した。
見失わないように猛ダッシュでリオを追いかける。
ね、猫って…すば、すばしっこい…!
「り、リオ…や、っと…」
走り続けていたリオがやっと止まった。
リオはちょこんとその場に座って私を見つめているけど、あたしは息も絶え絶え。
運動不足なのかな…と自分の体力を祟っていると私はあることに気付いた。
「ここって…」
テレビでよく見た長い階段。
そう、ここは
「ストリートテニス場!!」
興奮のあまりリオを抱きあげて階段をダッシュで駆け上がる。
さっきのリオとの追いかけっこで疲れてるはずのに、今はそんなこと気にならない。
軽く息を弾ませながら上った先には、テレビや漫画で見たあのテニスコートが広がっていた。
すごいすごいすごい!本物!、と階段にたたずみながら感動している私の眼は、これまたスゴイ人物をおさめることになる。
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