はじめましてこんにちは。
場合によってはこんばんは。
さっそくですが今日はみなさんに、僕の主である越前リョーマくんについて喋りたいと思います。
あっ、申し遅れました。
僕はカルピンとゆうものです。
リョーマくんと僕は、ヒトが使う言葉だと「飼い主とペット」と呼ばれる関係で、とても仲良しです。
一応ゆっときますが、僕はれっきとしたネコで、タヌキではありませんよ。
リョーマくんはずっとずっと前からテニスが大好きで、たくさん練習をしてきました。
だからリョーマくんは強いんです。
アメリカのジュニア大会で4連続優勝をしてみせたほどです!
なんて僕が自慢することじゃないですね。(すみません)
いまは日本の中学の全国大会にむけてレギュラーのみなさんと一緒に練習に励んでいるそうです。
(お家に帰ってくるリョーマくんを見ていると練習が大変なのがわかります)
そんなテニス一筋なリョーマくんに、最近、好きな女の子ができたのです!
名前は苗字名前さんとゆうそうで、僕はまだ見たことがありません…。
その名前さんと電話をしているときのリョーマくんがとても楽しそうなんです。
「何か用?」
「べ、べつに?!いたずら電話でもしてみよっかなと思って!」
「ふーん…」
「ぅ…うそうそ!嘘だよ!」
「(わかってるよ)」
「あのー…あのですね…」
「(なに?はやく言って)」
「りょ、リョーマの、声が…聞きたくなって、さ…」
「なら最初からそうゆえば良いじゃん」
「だって…」
「(俺は名前の声だけじゃなくて顔もみたいけど)」
こんなに嬉しそうで楽しそうなリョーマくんはめったにみたことないです!
けどそれとは反対なときもあるんです。
家に帰ってきてすぐベットに倒れこみ、僕を撫でながら
「…………ケンカ、しちゃった……………………」
と 悲しそうな顔をして、寂しそうな声をして、僕に呟くんです。
なにがあったんですか、と聞くことができない僕は かわりに
「ほあらぁ」
と、鳴くことしかできないのです。
…僕なりのなぐさめ方なんです。
リョーマくんをそんな風にしてしまう名前さんのことはキライではありません。
リョーマくんは不器用なので、きっと、ちょっとした態度や言葉で名前さんをキズつけてしまって、ケンカになったんだと思います。
だって
「名前、あの さ………ごめん」
リョーマくんってば電話越しなのに、気恥かしそうに謝ってるから。
きっと、次の瞬間には安著した顔で、愛おしそうに、名前さんの名前を呟くのです。
「名前、大好き」
ほらね!
(きっと名前さんは恥ずかしがってますね!)
もどる