すやすやと隣で寝息をたてているジローくん。

今日も私の膝枕で眠っています。

これはお昼ごはんを食べた後の日課になってしまいました。

今日は天気もいいし気温もちょうどよくってお昼寝するにはもってこい!

気持ち良さそ…う?





「……ぅ、んん…………ぅう………」

「ジローくん…?」





途端になんだか苦しそうな顔でうなされ始めました。

お、起こさなきゃ!





「ジローくん!ジローくん!起きてジローくん!」

「! っはぁ、はぁ、はぁ……名前、ちゃん…」

「うん、私だよ?どうしたの?大丈夫?」

「名前ちゃん…」

「怖い夢でもみたの?うなされてたよ?」

「名前ちゃん…」

「どうしたの…?」





私の名前を小さな声で呼ぶジローくんの瞳がだんだん、じんわりと潤んでいった。

どうしちゃったのジローくん!





「ジローくん?!」

「よかった…名前ちゃん、俺のとなりに、ちゃんといる…」

「…どうしたの?一人ぼっちになった夢をみたの?」

「ううん、みんないた。けど名前ちゃんだけがいなくって…俺走り回って探してるんだけど、見つかんなくって…」

「うん」

「そしたら目の前で名前ちゃんが水に沈んでいくの…。俺が叫んでも声出てなくて、走っても進まなくて…名前ちゃん、泣いてるのに…」

「そっか…」

「夢でよかった…ほんとに、怖かった」

「大丈夫だよ。私ずっとジローくんのとなりにいるからね」

「ほんとう?」

「うん、ほんとうだよ。あたしもとなりにいたいから!」

「…へへへ。約束な」

「うん、約束。だから、泣きやんでね」

「もう泣いてねーC!」





き虫ダーリン











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