久しぶりに名前と同じ任務についた。


「レベル2、いるね」

「っち。めんどくせぇ…」


報告で聞いた情報と違うじゃねぇか。


「レベル2って頭使って戦うようになるからちょっと厄介だよね」

「雑魚には変わりねぇけどな」

「よし!頑張って終わらせよっか!」

「名前、お前はここにいろ」

「え?なんで…」

「俺一人で十分だ」

「けど十体はいるよ?見えないだけで、もっといるかもしんないし」

「何体いようが関係ねぇ」

「けど!」

「いいから、お前はここにいろ。分かったな」

「…………」


なんでそんなこというんだろ。

一人の方が戦いやすいから?

けどこれだけいたら二人で分担した方が効率良いんじゃないのかな。

……やっぱり、あたしが弱いからかな。

足手まといになるからかな。

…神田の邪魔にはなりたくない。


「…………分かった」


返事を聞くと神田はアクマの群れの方へ向かった。

神田は強いから、きっとすぐ終わる。








アクマを全部倒して名前のところへ戻ると、名前は暗い顔をして立っていた。

その顔は好きじゃない。

俺を不安にさせるから。


「お疲れ様。…ごめんね」

「何がだ」

「あたしが弱くて、役に立たなかったから…。次までには神田に頼ってもらうくらいになるから!だから…ごめんね」


あいつはそういうと踵を返してもと来た道を戻っていった。

名前、そうじゃねぇ。

弱くて使えないから戦わせなかったんじゃねぇ。

お前は強い。

俺がずっと鍛えてやったんだ、それくらい知ってる。

ただ、怪我させたくなかったんだ。


好きなのに、どうして傷つけてしまうのか









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