聞こえる悲鳴
壊れる街
逃げまどう人々
それを愉しそうに眺めるAKUMA
俺は何度この光景を見てきたことか。
いや、俺だけじゃない。
エクソシストだとゆうやつは、全員、これを目の当たりにしてきたはずだ。
あいつだってそうだ。
この汚い戦争を、醜い世界で。
何にも穢されず、何にも染まらない名前。
本当にきれいな、名前。
そんな名前がこんな世界にいるのが気に入らない。
あいつはこんなところじゃなく、綺麗なところで笑っていればいい。
そうだ。
もう泣かなくていいし、傷つかなくてもいい。
ここじゃないどこかなら、きっと、笑顔でいられる。
「か、んだ…?」
「名前、」
愛してる≠ニ刀を向けた
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