永遠を生きる2人の少年の、出会いとはじまりの物語。 「全ての存在のご先祖様」と言い伝えられる少年の姿をした神様と、戦闘のために造られた「世界最恐の破壊兵器」という悪名を持つ少年の姿をした人工生命体。 同じ遺伝子から成るその2つの存在は、あまりにも似ていました。 永久の命とはいっても実際はお互い少し意味が異なります。 梅宮は神様なので寿命もなければ、何があろうとも、たとえ自分から死にたいと願って自殺を謀ろうとも死ぬことはできません。 これは他の神様も同様です。現在の姿から不老不死ということです。(※誕生した頃よりは外見が多少成長していますが) 一方、仁乃堂(ニナ)は同じ遺伝子から成る人工生命体で、寿命はありません。 しかし、戦闘のためだけに生まれてきたので生命力が強いとはいうものの、致命傷を負えば命を落とすことに繋がります。殺されれば生き返ることはできません。 また、現在の姿を見れば分かりますが、外見もゆっくりと成長します。青年の姿で止まっていますが、もともと戦闘のために造られた存在なので戦闘に適した姿ということです。 つまりニナは寿命がないという意味で「永久の命」であり、実際は半永久の命ということになります。 同じ遺伝子から成るのは外見はもちろん内面的にもどこか似ています。 お互いが心の底に持ち合わせていた「孤独」を、お互いに依存し合う形で埋め合わせているのだと思います。 拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました! |