1.美少年発見!






「…はぁ…」

「どうした?お前が溜息など珍しいな」

立花が珍しいものを見るような目で近づいて来た。



「ああ、立花。実は見つからなくてね……」


大きく溜息をつけば立花は「ああ」と相槌を打った

「ミスターコンテストの候補か」


「そうよ。アンタは同じ実行委員だからダメだし…どうしよう…キャンパスが広すぎて探しようがないわ…」




私と立花は大学祭の実行委員をしている。
私の担当はミスターコンテスト

大学一のイケメンを決めるコンテストの担当している。


毎年捜すのが大変なこの仕事


「アンタの身内、イケメン揃いよね。誰かいないの?」


「フム…そうだな、ちょうどいい。アイツを紹介しよう」



立花はニヤリと笑って私に言った。なんだ?こいつ何考えてんだよ……。





「び、美少年。あ。青年?」
「俺達と同じ学年で医学学科、名前は善法寺伊作」


食堂の隅のテーブルで友人達と談笑している善法寺伊作

物腰柔らかそうなイケメンだ。


私のストライク!(二次元的に。)

「あれ?潮江君と食満君にこへと長次もいる!よっしゃ!早速スカウトだよ!」



とにかくあんなイケメンを逃す訳にはいかない。私は仙蔵と共に彼に近付いた。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
伊作中編
所謂学祭マジック的なお話?w


お題提供:確かに恋だった◇オタクなヒロイン5題より



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