\なんとなく死ネタ(謙光)光独白/ なんとなく死ネタが書きたくなったので。でもかなり短いのでこっち。あと勢いだけで書いたので支離滅裂 ―――― 彼に初めて出会ったのは一年の春 彼に恋をしたのが一年の夏 彼に想いを告げられたのが一年の冬 彼がいなくなったのは、二年の秋 告白を受けた公園も、初めてのデートでいった遊園地も、初めてエッチをした屋上も、なに一つとして変わってはいないのに。 「…さっむ」 久しぶりに一人屋上に出てみた。夏が過ぎ、冬に近づきつつあるこの季節は俺の体温を奪っていく。 なぁ、今日は雲一つない快晴やで。あんた好きやって笑っとったよな。俺の手握りながらにこにこしとったよな。 なぁ、謙也さん。 それでも世界は廻る 俺とあんたを残して世界は廻る 遠くから聞こえるチャイムの音を聞きながら、俺は声を押し殺して泣いた。 なぁ、誰でも良いから。あの人を返して。 10/25 22:30 |