「電話、きた!!」
そわそわしながら昼食の定食を食べていたら、電話が鳴った。知らない番号。俺はゆっくり呼吸した後に4コール目で出た。
「もしもし」
もしもし。えっと、今朝の…
「はい!電話、ありがとうございます!!」
まさか電話が本当に来るとは。もし来なかったら張り込んででも何か返さなきゃって思っていたから嬉しい。
「それで、あの」
どうしました栄口さん
「あの…え」
あ、名刺に…名前書いてあったもので
「あ、そうですよね。いや、いきなりだったんでびっくりしてしまいました」
電話の声は朝より少し低く、息の音にドキッとした。
「いきなりなんですが、今夜空いてますか?」
本当にいきなりだと思ったけど、彼は快諾してくれた。会社からの最寄り駅が近かったこともあり、真ん中の駅で待ち合わせることとした。やばい。あの辺り行ったことないから店探しておかないと。
俺は早速サイトを開いた。
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