*買い物班*



「なあなあ三橋っ!この花火買おうぜーっ」
「うお、ロケット、花火…っ」

三橋と田島はロケット花火に興奮し始める。

「二人とも静かにしてくれ!!子供見てんぞっ」
「ぎゃはは、花井お母さんみてーだなあ!!」
「おまっ!!」

そんな田島と花井の二人をちらっと見て、阿部は三橋に寄った。

「三橋、何か良い花火ある?」
「うあ、阿部、君っ」
「俺もここ見ようっと」

阿部が近寄ると、三橋は青ざめた顔ですすすっと離れていった。

「三橋、何で離れるんだよ」
「う…っ」
「ここにいろ」

阿部は三橋の手を握る。
温かい温もりに、三橋はやっと笑顔を見せた。

「泉〜あそこで二組のカップルがいちゃいちゃしてるよー」

水谷は寂しそうに呟いた。

「三組だぞ水谷!!」
「キモい!!くっつくな馬鹿浜田!!」
「そんな泉ちゃんも可愛い〜」
「だーっキモいキモいキモいキモい!!消え失せろーっ!!」

ここにも一組のカップルがいました。

「…俺あっち残れば良かった」

水谷は準備班を思い出して目を潤ませた。


***


*あっちの準備班*



「巣山ーっ!!へ、へへへ蛇がいるよ!!」
「ただの紐だから大丈夫。見間違えるなんて可愛いな、栄口」

巣山は栄口の頭を優しく撫でた。

「もー、巣山の意地悪っ」
「ははっ」

そんな仲睦まじい姿(世間はこれをバカップルと呼ぶ姿)を見た西広と沖の二人は…

「あ、バケツ……っ!!」
「っご、御免沖。俺…バケツ取ろうとしたら手触れちゃった…」
「え、俺こそ西広の手見えなくて、御免ね」
「や、ううん」
「…ふ、二人で水、汲もうか?」
「そ、うだね」

こっちの西広&沖ペアも十分なイチャつきっぷりでした。

頑張れ水谷!!



続く




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