「侘助さん!」
「あ?」
「佳主馬どうやって誘おう!?」
「知るか」
「そこをなんとか…!」
一向に耳を傾けてくれない作業中の侘助さんに一方的に話しかけたのだがやっぱり話を聞いてくれる様子はない。侘助さんも佳主馬と一緒でずっとパソコンに向かってカタカタカタカタうるさいわ!
「わーびーすーけーさーんー」
「うるせぇ」
「何してんのー」
「仕事だよバカ」
「バカとは何よバカとは!」
「本当のことだろ」
「侘助さんがいじめるー」
「すぐそれだな」
なんだろう、わたしって口喧嘩弱いのかな?最近みんなに丸め込まれてる気がする。いいもん別に。いじけてやるし。と思ったそこへ、
「何してんの」
「かかか佳主馬、い、一緒にお祭り行ってあげなくもないよ!」
「は?」
「はい若いのは出てけ暑苦しい」
いきなりの佳主馬登場に焦って自分でも訳の分からないことを言ってしまった。そんなことはお構いなしに、侘助さんにぽいと追い出され、佳主馬と変な雰囲気になりながらも通りかかった理一さんを捕まえて、嫌がる佳主馬を浴衣に着替えさせたもらった。
「なに、これ」
「今日上田わっしょいだし…」
「それで?」
「一緒に行きたいなあ、みたいな…」
どうして佳主馬のがそんなに偉そうなんだろう、そして不本意ながらわたしはわたしで萎縮していくし…。これじゃまるで蛇に睨まれた蛙だよ。
「素直になればいいのに」
「へ?」
「行くよ」
侘助さんのところにいたこととかグチグチ言われるかと身構えていたのにそんなことはなくて拍子抜けしてしまった。握られた右手から自分の熱が伝わってしまうんじゃないかとか鼓動が速いのが聞こえてしまうんじゃないかとか変なことを心配して日焼け止め塗るの忘れたと気付くのはもう少し経ってから。
□□□□ 皆さん仕事しすぎですよすぐ番が回ってきていつも止めるの私でごめんなさい(スライディング土下座)それから青谷さんにもごめんなさい。立てられたフラグをあえてちゃんと掴みませんでした!\(^0^)/いや、でも、侘助さん…うん。侘助さんは着付け出来そうにないから理一さんにしました。というか理一さんもあんまりそんな気もしないけど女性に着替えさせられる佳主馬どうかと思ったので!というかそれだと着替えてくれなそうなのでね。ではではまみやんバトンタッチ! 碧子
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