「佳主馬」

「ん」

「暇なんだけど」

「僕は忙しい」

「ねえねえ」

「ちょっと黙って」

 …佳主馬からお叱り受けちゃった。なんでよ、ただ構って欲しいだけなのに!暇なんだもーん!もう!佳主馬はさ?相変わらずOMCで遊んでるし?(遊んでるというのは語弊があるかもしれないけど)何ですか、何なんですか!もういいよ、知らない!

「遊んでくれたっていいじゃんか!」

「あ、ちょっと!」

 後ろで溜息をつくのが聞こえたけど振り返らなかった。ふんだ。佳主馬が悪いんだもん。わたし悪くないもん!

「ああもう!」

「ご乱心だな」

「あ、侘助さん!やっぱりわたしに居合わせて、」

「そんなわけねぇだろ」

「ですよねー」

 侘助さんにもいつもの如く切られてちょっと悲しくなってきた。折角の夏休みなのになんでこんな重いしなきゃならないのさ、わかんないよ。

「何があった、ほら、言ってみろ」

 侘助さんがそんなこと言うから目頭が熱くなって。わたしの手を引いて影った縁側に腰掛けた。

「佳主馬がいじめる」

「…たまには佳主馬から離れてみたらどうだ?」

「どういうこと?」

「納戸にずっといるのやめろって」

「へ?」

「ここには陣内の人間が沢山いるんだからさ」

 わたしの頭を無造作に撫でて(ちょっと痛かった)侘助さんは歩いて行ってしまった。佳主馬と離れていれば、佳主馬といる時間の有り難みがわかるって、そういう話?

「今までずっと一緒にいなかったのにーーー!ね、ハヤテ」

「ワン!」

 ハヤテが近くにきたから話しかけてみた。頭を撫でてやると気持ちよさそうにしている。侘助さんの撫で方よりもずっと優しい手で。

「あ、暇なら手伝って」

「え」

 縁側から足を出してぶらぶらしながらハヤテを構っていたら理香さんに捕まった。なんてこった。


ありがち天気


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どうも、碧子です。リレー小説参加…!ふおおおおおおお_(:3 」∠)_そして遂に今日!サマーウォーズ地上波ですね!wktk 楽しみすぎてやばい落ち着けない。侘助さん率を高めてみましたがよくわからないことに(笑)というか文が短くなってしまった(当社比)それでは次の方よろしくおねがいしまあああす!


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