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あれからどれくらいたったのだろう。
オレは相変わらず佳主馬に抱きしめられたまま。(えっと………)いつまでこの状態でいればいいのかな……?
抱きしめる力は一向に強まる一方だし、(く、くるしい)
『ねえ佳主馬……く、くるし…』
抗議の声を上げても佳主馬は何も言わない。
ただ腕の力を緩めて体を離した。(でも相変わらず近い近い!!)
『…かず、…ま……?』
名前を呼んでも反応はなく、オレと佳主馬の間5センチの距離で見つめてくる。
もう色々とヤバい。お兄さんキャパオーバーだよ。
『ねえ………』
もう一度声をかけるがやはり反応はなし。(もう、なんか)襲っちゃってもいいのかな?!
(いいよって合図だと思えば………)
佳主馬の頬に手を伸ばそうしたら先に佳主馬の手がオレの頬に伸びてきた。
『え、ちょ、かず』
「…………名前さんって……」
『……?』
佳主馬が口を開いたかと思うと、次を言わないで閉じてしまった。
オレがどうしたんだろう。
なんなんだ。
そんなことを考えてたら佳主馬の顔がさっきよりも近くなっていることに気づいた。
(は………?ちょ、)
これくらいの顔の近さって、所謂…
((え、あれ、あの、は?ちょ、かず、ま))((……))
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