夏戦 | ナノ


10




ただ今の時刻12:00。


オレ夜型だけど、今日は色んな事があって疲れた。
佳主馬は相変わらずパソコンに向きっぱなし。

(少しはかまってくれよーう……)

もう目が閉じかけている。




『佳主馬ー、OMCなら部屋でもできるじゃん。部屋行こーよー』

「僕の部屋?名前さんの部屋は?」

『なんも言われてないから分からないよーう……。……そうだ!一緒に寝よう、佳主馬!』

「はっ?!」




間抜けな声が聞こえたのは多分気のせい。オレがねむいからだ。うん。
すでに半分頭が寝ているのでとろーん状態だと思う。

早く連れてって、眠い。と佳主馬に甘えれば、少し呆れた顔をしてから手を繋いで部屋まで連れてってくれた。





部屋に案内され、布団にすぐダイブする。
隣を空けて、



『カ、モ、ン★』

「…………一緒の布団で寝るの?それ、危なくないの?」




危なくない、危なくない。外見は男だから、大丈夫。と佳主馬を渋々隣に寝かせる。


『昼間も思ったけど、佳主馬っていい匂いするよねぇ……』

「なっ、何言っ……」





すかー……







結局、夜の記憶があまりない。








男としてはとても複雑。





(すかー……)(一応女なんでしょ)((僕としてはすごい複雑なんだけど))

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