俺はお前らを愛しません
(風紀委員長+生徒会長)×ホモ嫌い元ヤン風紀部員


俺はもう我慢できなかった
いやもともとそんな我慢できる体質でもないんだけれど、なるべく目立たないようにと平凡な学生生活を送っていた


そう、目立たないように。




しかし、俺は気づいたら立ち上がっていた
イスがうるさい音で叫ぼうが、箸とかが盛大で飛んでいこうが俺は無視をした。


食堂の真ん中でギャーギャー叫んでいるうるっさい猿たちのところに一直線に歩く



友人が俺の名前を呼んだ気がしたが、そんなのお構いなしに。






そして、俺は

その中の中心人物であるモッサモサ頭猿野郎の頬をぶっ叩いた




パーーーンッと盛大に乾いた音が響く



ジンジンと痛む俺の手
グーじゃなかっただけまだマシだろう



「おまえ、うるっせえんだよ」




食堂にずいぶんと低い自分の声が響いた。


シンとした食堂
さっきまであんなにうるさかったのが、嘘のようだ



「なっ、…な、なにすんだよおまえ!!?」


呆然としたあと、驚きでわめく猿
ボッサボサのヅラと眼鏡が飛んでいって人形のような顔が出てきたがお構い無くもう一発頬を叩いた


今度こそ奴は尻餅をつく


「霙!!」


するとこの学園の生徒会長である奴が飛んできた
さっきまでワーギャー騒いでいた中の一人だ。



「霙になにしてんだよてめえ!!!ぶっころすぞ!」

「………るせえ…」

「あ?」





「おめーら全員うるっせえええんだよ!!!!!!!公共の場できもちわりぃホモのやりとりすんじゃねーよ!!!おまえが死ね!!!」





俺はこの学校に来てから初の怒鳴り声を張り上げた

食堂の生徒は度肝を抜き、目の前の二人もポカーンとしてる
特に生徒会長なんかはモテモテなヤツだから今まで死ねなんて言われたことないんだろう。

でも残念だな俺はいくらでもいってやるよ


「いっつもいっつも飯前にきったねえチューとかしてんじゃねえよまじゲロ吐くわ。お前らのキスを見るくらいなら俺のゲロの方がきれいだね。あー、ほんっとはきそう」


チッと舌打ちをして、目の前で尻餅ついてる猿を見下ろす



「てめーもピーピーうるせえんだよ声が。響く。俺の鼓膜破れる。会長の次に死ね」

「あぁ゛?てめえ何様の分際だよブサイク野郎」


会長が俺のネクタイを荒々しく引っ張る
うわ、顔ちか。


「俺はブサイクじゃねえ、そこそこだ。あと俺は風紀委員だからいいんだよ」

「意味わかんねえこといってんじゃねーよただのヒラが」

「うっせ。つか触んなや、ホモ菌うつっちまうだろ」


すると相手からブチッと何かが切れる音がした


グッ、とネクタイを握る力が強くなったのがわかったので次何が起きるか俺は予想できていた



奴の右腕が俺の頭に飛んで来る

その前に俺は奴の腹を蹴りあげた


「ッオエッ」

鳩尾に入ったのかエヅく生徒会長


「ハハハッ、だっせえ。生徒会長もただのお坊ちゃんだなあ?」


膝をついた会長を見て非常に愉快になった俺は嘲笑う
奴の肩に足を乗せ上半身を転がらせた


「つかおまえも対して可愛くねーじゃん、なんでモテてんの?」


猿に向かってそう言う
少しビクついてる。ざまあ。


「お、俺はみんなの友達だから…!」

「うっわあ」


ドン引きだわ。ドン引き。

ヤツを一瞥してから俺は踵を返す


「次うるさくしたら、てめえらのケツ使えねえようにしてやるから」



そう言って元の席につけば一緒に飯を食べていた友人である大槻は震えていた




「お、おま……」

「はぁー、これでやっと飯が落ち着いて食えるな。」

「ぉぁあ…」


もはや言葉すら出ないらしい
…おまえ、怯えすぎだろ。


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