４＊
気持ちいい
でも恥ずかしい
ただそれだけが頭のなかを支配していた。
「ん…先輩…」
「ッ、ぅ、」
島崎くんが俺の耳に唇をつけて囁く度に脳が溶けそうになる
手を動かしながら、耳を熱い舌で犯され気が気じゃなかった
頭変になりそう…！
「っ…は、ぁ、ハッ」
絶対やばい顔をしている自覚はあるから、島崎くんの肩に顔を押し付ける
呼吸は荒いし、口からは喘ぎ声ばっかでてくるし。
グチュグチュと水音が大きくなっていく中、俺の限界も近かった
それに耐えるようにして島崎くんにしがみつくと、優しく背中を撫でられる
「イきそ…？」
「ぅ、ん、おれ、おれ…ッ」
島崎くんの言葉に頭を縦に振る
足は甘い痺れでガクガクと震えるし、あと数回このペースで扱かれたらたぶんイく。さっき一緒に抜くとかいったのに俺の手は役に立たない
そうしていると、島崎くんが俺から少し離れた
シャツを鎖骨らへんまであげられて、ギョッとする
え、え、えっ
鎖骨から胸板を濡れた唇が滑る
触れた所がジクジクと熱い
「お、おれ、胸は…！」
「？ダメですか？」
「えっ、と、」
以前、偶然触られたときそりゃもうビビるくらい感じたときがあった
その時俺は胸が弱いことに気づいたけれど、まあ触られることなんてないだろうなぁと思っていた。けど、今ですか
とか思ってるうちにパクリと口に入れられた
「んぁッ」
「…ん…」
チュ、チュゥと吸われて腰が疼く
男だから、女ほど敏感に感じないお陰でその刺激がすごく焦れったい
けれどその焦れったい快感が余計俺の理性を崩していった
「はぁッ……ン、ぁ…！」
自分の口から出た切ないあえぎ声にびっくりする
うぇっ、おれ、今、すごい変な声出ちゃった…！
「…可愛い」
「そっ、なこと…！ぅ、う、ン…」
ねっとりと突起を舐められて、もう片方をグニグニと親指で押されて、はっきりいって頭が真っ白になるほど気持ち良かった
切ないような、気持ちいいような、どちらも合わさった気持ちよさ
ただただ喘いで、快楽に身を預ける
おれもうただの淫乱みたい。最悪。
「も、おれ、ホント、イっちゃっ…！」
「っ、じゃあ、一緒にイきましょ…触って？」
そう言われて、すぐに島崎くんの熱を握ると島崎くんは息をつめた
なるべく気持ち良くなるように上下に動かしたり親指の腹でグリグリしてあげる
そうしていると、お互い呼吸が早くなって手を動かすスピードも早くなっていった
「あ、っ、ぁ、ッん、もっ、も、おれ、」
「…おれもイきそ…っ！」
「んンっ……」
チカチカとしてくる瞼の奥
そして絶頂がくると、どちらからともなく唇を合わせほぼ同時に体を震わせてイった
手のひらに広がる熱い液体の感覚
ドクドクと心臓が脈打ち、からだがひどくダルくなる
徐々に覚醒してくる頭には、ただただ自らの荒い呼吸が響いた
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