それにしても冬馬はいつから仕事が始まるんだろうか…
いつでもいいって言ったってこいつに仕事入ってたら面倒だし…


カップラーメンを食べ終わったのか今度は寝転がり始めた冬馬
…まあちゃんと片付けた点は褒めてやる
けど俺の膝に頭をのせるのはどうかと思うぞ



「冬馬さ、」

「ん?」

「いつからこっちで仕事するの?」

「あー…とりあえず時差ボケとか治したいし、慣れるまで休みって事務所に言ってあっから来週頃だな。」


来週からか。
なるほど。

膝の上にある頭を何気なく触りながら「ふーん」と相づちを打つ
こいつの髪の毛きれいに染まってて羨ましいな。茶髪。痛んでねぇし



「だいたい落ち着いたらマンション探せよ」

「考えときまーす」


棒読みで答えた冬馬にイラッとするが流しとく
こんなんでいちいち反応したらやってけないよな。



「これどんな内容のドラマ?」


「先生が駄目な生徒を改善させてく感じのドラマ」



このドラマの先生役の俳優さんすごくダンディって感じがしていいんだよね…。
ちょうど学園ものだし、先生と生徒の感じが美味しい。
大人の色気×はっちゃけてる生徒
萌え。美味しい。
この二人現実では関わりあるのかな。
仲良しさんだったらいいなぁ〜


「面白いかこれ?」

「俺内容より演技見てるから」

「おー、俳優っぽーい」


ニヤニヤ笑う冬馬
くそっ、恥ずかしいな…

「いてっ」


冬馬にデコピンを一発食らわせてからテレビに視線をうつす

てかさ、このドラマさ、もっと男子の絡みがほしいよね。
せっかくの学生なんだし?学生。高校生イイ。てか制服ってのが何故か禁断さが出てるよね。俺ブレザーより学ラン派だけど。
学校で勉強ではなくて背徳的な行為に勤しんでほしい。

日本の学生、いや、男諸君はもっと絡むべきなんだ!そして俺に栄養をください!


「ねえ冬馬」

「あー?」

「やっぱ外人ってさ、ゲイとかバイ多いの?」

「……お前は……」


そんな目で見ないでよ
でも気になるじゃん!日本って全然じゃん!!


「まぁ…こっちより多かったな。同性愛に抵抗ない人多くて俺も迫られたし」

「えぇ!?冬馬が受け!?」

「んなわけねーだろボケ」


そ、そんな怒らなくても…!
まあ想像できませんけどね。冬馬が受けとかね。

え、じゃあ受けの子が冬馬にのし掛かってきたってこと?うわなにそれ誘い受け萌え可愛い



「そ、それで冬馬は……?」


ドキドキとしながら聞く
だって冬馬女性の相手ばっかだから、そんなホモホモしい展開聞いたことないし。やべえテンション上がってきた


「さあ?」


どうだろうな、と挑発的に笑う冬馬

くっ……!どっちなんだ…!!
その意味深な笑みはどっちの笑顔だ!!!


「想像したら萌えちゃう?」


冬馬が笑いながら俺の耳たぶを摘まむ。赤くでもなってるのだろうか。
興奮すると熱持つからな俺


「どんな子だったの?」


くすぐったいから冬馬の手を耳から離す
うぉー、冬馬からこんな話聞けるとは!


「まあ、金髪」

「目の色は?」

俺、金髪碧眼少年大好き!!!


「碧。」

ktkr!!!!!!!!!



冬馬の言葉に内心ガッツポーズを取る
ああ、もうこれは完全に冬馬襲うしかないでしょう。ええ、そんな美少年いたら襲うしかない。間違いない。


「いいな冬馬…俺お前羨ましいわ。まじで。」

「俺外人の顔そんな好きじゃねーし。」


信じられん。



「そんじょそこらの男外人とキスするくらいだったら、お前とキスするね」

「うわ、ないわー。お前趣味悪すぎ」


俺なんかとキスするんだったら絶対外人の美少年とチューした方がいい。俺だったらそうする。


「本当にな」


冬馬が軽く笑いながらそう言う

まあでもこいつほどの顔だったら外人でも釣れるだろうなぁ〜
俺も美少年に囲まれてみたい


まあ、海外なんて怖くて一人でいけないけど。

[ 50/86 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]