「………で、なんで俺は島崎の隣になってんの?」

「篠原さんの頼みなんだから仕方ないでしょう。」



何が悪かったのか不機嫌になっている高田さん
えぇ…!?
なんでだ!


あ、あれか、

照れ隠し!!!




「ほんっとお二人って仲いいですね」



二人がかわいすぎて思わず本音が出た



「「・・・・。」」


沈黙する二人


あれ?


「…はい?これのどこが仲良いんすか!」

「俺もガキには興味ねーわ」

「うぜえよおっさん」

「あ?」

…仲超良いじゃん。

てか、島崎あれ…?
あれ?なんか可愛い顔して言う事がなんか…

あれ?



「つか俺も酒飲みたい!ねぇ、篠原さんお願いしますっ」


両目を瞑って手を顔の前に合わせて懇願している島崎くん


くっ…!可愛い…!!!!
どうする、どうするよ俺!!


「えぇ…?でも…」


ハッ!


その瞬間俺には神の閃きが舞い降りた。



いや……待てよ…
島崎くんを酔わせて、動けなくして、
高田さんが「しょうがねぇから膝貸してやる」のノリでそのまま高島くんがすんげえ甘えて?その可愛さに理性がギリギリの高田さんはホテルへ直行便?ニャンニャン?にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん?


「………篠原さーん?篠原さん」

「はっ!え?なに?」

「疲れてんのか?」

二人の声に現実に戻った俺



俺はなに考えてるんだ二人が近くにいるのに!
ダメだろ!


「疲れてないです全然。」


むしろこれからでしょ

にゃんにゃん(島崎くん酔わす)作戦、なかなかいいかもしれない。





「よしっ、まあ今日は疲れたし島崎くんもお酒飲めよ!」
「はっ!?」
「え、いいんですか!?やった!篠原さん大好き!!」


ハグッ



大好きー…大好きー…大好きー…(エコー



てか、俺…



抱き締められてね…?
ハグってされたよ?



ぬうぉおおおおうおおおおいいい


なんってこったあああいいいい


鼻血でるかも!!


だめだ!!



俺にティッシュという名の装備品を誰か!!!





「島崎?お前調子こいてると痛い目みるぞ。」
「調子こいてませんー。あ、ビールくださーい」


俺と島崎くんをベリッと剥がす高田さん
高田さん嫉妬してる!!
目が据わってて怖い!

でもパネエ!!!
うめえうめえ!!



いろいろ満たされる俺



だってこんな幸せ他にないでしょう!
嫉妬超美味しい




早く!
早く島崎くん酔って!

酔っぱらって高田さんに甘えればいいんっだあああ!






『おい…島崎お前飲みすぎだろ…』
『ヤダ』
『は?』
『名前が良い…』
『…ったく……怜。』
『もっと…』
『怜』
『……それから…?』
『……愛してるよ』
『…んっ…ふ…汐…ッ』


こんなんこんなん!!

最高じゃね?



あと一時間くらい待つことにしようかな。




俺は一人ワクワクしながら、島崎くんの酔いが回るのを待った。


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