「藤さ、俺らの存在消してた?」

「なんで先輩達の存在気にしなきゃいけないんですか」

「辛辣ぅ!!!」


そんな酷いこと言わないで、と先輩がワラワラ集まってきた
えぇぇ


「なぁーんでシュンシュンに顔隠してたんだよ藤」

俺の肩を引き寄せながら藤を見る先輩

ヒッと一瞬肩が跳ねるがどうにか耐える
え、と、この赤毛は、獅子尾先輩だよな
酒くっせ


「ハルは美形がこの上なく嫌いなんですよ」

「ナニそのくだらねえ理由!!!!」

「ウケル!!」


先輩二人に爆笑される。
めっちゃ居たたまれねえ俺


「でもっ!だって!俺の学校可愛い子みんなイケメンに寄ってく!」

「まあそりゃあ男となんかとセックスするならイケメン選んどこってなるだろうな」


真理すぎてなんも言えねえ!


「俺だって顔悪くないはずなのに……」

「いっやぁ…シュンシュンは、パッとしねえよ………」


ポン、と肩を叩かれる
くそっ…なんだこの悔しさ…

でもこの人だって顔良いって訳でもねーじゃん!



「なんだよその目はぁー。ちなみに俺セフレなら一杯いるぜ?」

「はい!???」


え?なんで??
別段イケメンってわけじゃないじゃん!!!!ナニソレ!!!!!!はあ!!?


「シュンシュン生意気な事考えたべ今」

「…ふ、ふぁい」


ほほをムギュッと摘ままれる
てか藤に殴られたところ赤く腫れてね?大丈夫なのかこの人



「いいかシュンシュン。テクがあれば何にでもなる」

「……ほぉ」

「ちょっと待ってください。この二人似た者同士すぎて止まらないんですけど」


藤がツッコミをいれるが無視する。
つかテクつってもその前の前提があれじゃん?例えせ、セックスうまくても、その前のね、絡みがね


「まずはアレだな。………あ、酒飲む?テンションあげよーぜ!!!」

「はい!!!」

「・・・」


藤の冷たい視線がめっちゃ痛いんですけど。
なんだよその顔



タバコはやだけど酒はイケる気がする!




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