「あの先輩なんてすっごい春也のこと恨んでるっぽいね」

「なんでぇ…?」


ご飯を終わらせて、廊下をトボトボ歩きながら悠哉にしがみつく
ズルズルと引きずられる。周囲の人たちは奇妙な目で見てくるけど気にしない。



「そりゃあ、親衛隊の人たちだから。」

「でも悠哉の親衛隊の子達は何もしてこないじゃん…」

「俺が色々言ってるからだよ。まー、神崎先輩とは規模が違うけど」


色々気分がダウン
あー、どうしよーあー、俺のかわいこちゃんとの繋がりがプッツンされた気がする


「てか今さらだけど親衛隊って笑えるよね」

「どういう意味で?」

「アホらしい」


親衛隊(笑)って、と悠哉が笑う
なっ、ば、バカにすんなし!
確かに入ったばっかの時 ふぁっつ?ってなったけど!

勢力とか、なんかいろいろビックリだったしなぁ。


「あ、俺外出届貰ってから帰る」

「んじゃ寄ってこうか」

「ん」


明日はー、新しいAV買ってー、なんか適当に漫画も買ってー、ブラブラしよー。


「ちょ、いい加減に重い」

「頑張りたまえ」


人に寄りかかってるのって楽だよな
つか悠哉だし。別迷惑かけようがかけまいが気にしない



「今日一人寂しいんだったら俺の所で寝てもいいんだよ?」

「一言も寂しいつってねぇし、過去に一緒に寝たこともねーよ」


いや、雑魚寝とかはあるけど


けれど藤がいないとやっぱりちょっと暇って感じはする
同室者って、なんだかんだ言って話し相手になるし


まあ、一人だから何でもし放題っていう利点はあるんだけどね!!!!


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