「近くで見ても素晴らしかったです。」

「感想なんて聞いてないって」

「いでっ」


デコピンされた…!地味に痛ぇ…!


「何された?大丈夫なの?」

「お前、俺を何歳だと思ってんだよ!」


だいたい男だっての俺!

つか、何されたって言われたって俺にとっては至極幸せなご褒美を頂いただけですけどね?おでこにチュウですよ?

最大のごほうび!!!!!!



「春也は馬鹿だからわかってないと思うけど、なるべくあの人に関わらない方が良いって。済んでからじゃ遅いんだよ」

「何の話してるかわけんねえけど、お前は俺に一生童貞でいろって言ってるのか?」


ぜってーやだよ俺!
先輩と関係を持つという夢を達成できたんだし、あわよくば次の展開に持っていきたいじゃない!
先輩からキスされちゃったけど、今度は俺からしてみたいじゃない!!


「いや春也の場合童貞じゃ…まあいいや。つか鼻血出したのも神崎先輩の親衛隊のせいなんでしょ?」

「あの子たちは悪くない、誤解された俺が悪い」

「…はぁ…。全然わかってない…」


こめかみを押さえてため息をつく悠哉
何がだ。何をわかってないっていうんだ。
お前より先輩をわかってる自信はたっぷりあるぞ


「だから、あまり神崎先輩と関わると春也が危ないの!親衛隊危ないでしょ」


あー、そういや藤もそんな事言ってたような…。


「まあ確かに怖いけど可愛いから問題ねえ。」

「問題解決してないからね、それ。」

そんなあきれた目で俺を見るな!


「親衛隊に何されるかわかってる?春也が怖がってる暴力だよ」

「……怖い訳じゃなくて嫌いなだけだし…」


いや、てか、あれは中学の時だから抵抗できずに終わったけど、今なら抵抗できるぞ。身長も伸びたし?

別にビビってない。
全然、全然、暴力って言葉にビビってないぞ。


「だ 、いたい、お前俺にいつでもついてくるんだから大丈夫だろ」

「どういう事?」

「一人になる確率低い」


今みたいに朝も一緒帰りも一緒だし
悠哉がいるのに狙ってくることはない…はず

そう言うと「まぁ、そうだけど…」と悠哉が呟く


神崎先輩と話すときは誰もいないとき近付こう。そうすれば問題ないと思われ!


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