「大体これくらいでいい?」

「…あー、まあだいたい。」

「どんだけいるのこれ。」



メモにびっしり書かれた名前と競技
そのメモを見て悠哉が苦い顔をした


でも俺はまだ聞いてない本命がいるんだ。


それは



「なあ、宮本。」

「んー?」


「か、神崎先輩って…どの競技…?」


「え、」


照れた俺の顔を見てか固まる宮本

キャッ、やっぱり神崎先輩を見るのが大本命すぎてなんかもう今でも俺テンション上がるっていうかもう膝小僧を想像しただけで俺興奮しちゃうハアハア…


「ええ?なになに杉本くんの本命ってもしかして神崎先輩なの!?」

「本命つっても興奮対象の本命だけどね。」


ハアハアしてる俺の代わりに呆れたように呟く悠哉



「ふーん、そっかそっか。めっちゃ顔赤いからさあ、恋の方かと思った」

「興奮してるから顔赤いだけだよ」

「神崎先輩は俺の嫁だから。いつか掘るのが俺の夢」


ああ、早くお喋りしたいなあ
なんかアクシデント起きてさあ、こう、ね、お近づけになれればなあとか俺は妄想するわけですよ。


俺がそんな妄想している間、なんだかコソコソしてる二人
なんだこのやろう



「そっか、ま、頑張れ」

「え、なんだよ今の内緒話」

「気にしないでー。それで?先輩の競技だよね。」


…なんか気になるがまあいいや。今は先輩の事が最優先だ。先輩先輩先輩先輩


「神崎先輩はねー…ドッチボールだったかな。友達がそう言ってた気がする」


「!」


ドッチボール!!!!


「よし、俺ドッチボールに出る!!!」

確か島井ちゃんもいたし!



「なんかスゴい下心見え見えー」

「男なんて下心で出来てるようなもんだろ!」


悠哉の拗ねたような声にツッコむ
そして俺の脳内神崎先輩8割りだからな。



先輩のクラスと当たるといいなあ……。






そうと決まればさっそく準備に取りかからねば!!

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