H×H | ナノ


▼ 12:旅団×遊園地×七不思議

このまま逃げ切ってやろうと思ってたのに、ここへ行く破目になろうとは。





う〜ん…暖かくて気持ちいい……あれ、なんだか周りが騒がしい…?

「おっ、やっと起きたみたいだぜ!」
「姉ちゃん、コースター乗ってきたよ!めっちゃ楽しかったぜー!!」
「ナオも団長も、やっぱり行けばよかったのに」

聞こえてきたのはウボォー、翔、シズクの声。
その声にガバッと体を起こす。
そして先程までぬくもりがあった横をみると、クロロがおはよう、と微笑んだ。
おはようじゃないだろ!

「ごっ、ごめ!クロロ!」
「いいさ、別にこれ位なんともない」

やばい、重たかったよね…それに恥ずかしい…!
なんてあわあわしながら頭を抱えると、何かが手に当たった。

「ん?」

それを頭から外し、目線の高さに持ってくる。

「シルバーのティアラ?」
「ああ、ナオってば結局欲しかったのね?でもやっぱり可愛いわ」

パクがそう言った。
けど…あたし、こんなの買ってない。

「ねえ、クロロ…これ」
「秘密だ」

そう言って、クロロは人差し指を自分の口元に当てて目を細めた。

…あ!

クロロがさっき買ったものってこれだったんだ。
ちょっといなくなったと思ったら、手に袋を提げて戻ってきたからなんだろうと思って聞いても教えてくれなかったやつ。
だからずっと秘密だって言ってたんだ。

どうしよう、すっごく嬉しい。

咄嗟にクロロにお礼を言おうとしたが、クロロは『秘密』って言った。
ていうことは、買ってもらったこと秘密にしておくべきなのかな?
今度二人になる機会があったら、ちゃんとお礼を言う事にしよう。

「へへ」

あたしはパクとクロロに笑い返し、丸まった体を伸ばして立った。

「さ、ナオも起きた事だし次行くよ」

言いながらフェイタンは一人ですたすた歩こうとする。

「おいおいフェイタン、行くって何処にだよ!」

フィンクスが呼び止めるとフェイタンはニヤリと笑って、こう答えた。

「もちろん"処刑の館"ね」

やっぱり覚えてたのね!

「処刑の館…ねえ、フェイタンー、やっぱり別のところにしようよー」

処刑の館というのはいわゆるサウンドホラーハウス。
ヘッドホンを耳につけ、音だけで恐怖を経験するものなのだ。

「何言てるか。後でね、と言たのはナオよ」
「…確かに後で、って言ったけど」
「言た事には責任持つよ。…けど、そうね。そこまで言うなら変更してやてもいいよ」
「え!本当!?」
「それなら、ここがいいね」

譲歩したフェイタンが指を指したのは、“学校の七不思議”。
結局ホラー物なのか…しかもお化け屋敷風の。

「ナオ、これならみんなで行けるよ。サウンドホラーなら一人でヘッドホンつけなきゃならないけど、ここだったらあたし達もいるし、いいんじゃない?」
「そうそう。オレ達みんながいれば安心でしょ?今度はみんなで行こうよ!」
「はー、結局こうなるのか・・・!」

みんなに宥められ、しぶしぶ了承し、そこへ向う事となった。

「姉ちゃん…、姉ちゃん」

向かう途中で翔が小声であたしに話しかける。

「どーしてもっと反対しなかったんだよ!オレだってヤダよ、学校の七不思議なんて!」

あぁ…翔もホラー物苦手だもんね。
我が弟のヘタレた様子を見て、少し冷静になれた気がする。

「何で?マチにヘタレなとこ見せたくないから?」
「っ、ば!ちょ!は!?うぇ!?な、なんで!?」

明らかに動揺をみせる翔。
わかりやすくて失笑レベル。そんなんバレバレだっつーの。

「ふっ、お姉さまを甘くみない事ね。あんたがマチに惚れてるのは一目瞭然なのよ」
「…うわー…オレ、そんなにわかりやすい?」
「愚問だ。あんたあたしを誰だと思ってんの?例え他の誰が見抜けなくても、あたしは長年あんたの姉やってきてるんですからね」
「イマイチ説得力ないけど…まあいいや。完全に惚れてる、とまではいかないけどさー…美人だし、いいな〜って…って、そうじゃねーよ!なんで止めなかったのかってこと!」

あたしにばかり責任をおしつける翔をジロリと睨み返す。

「あんた…あの喜々としたフェイタンに逆らえるの?」
「………いいえ。すみませんでした」

しばし考えた後、翔は消沈しながら謝った。
あのフェイタンにこんなにも嬉しそうにされては、反抗した暁には自分の身の保障がない。
ここは大人しくついていくしかないのだ。
まあ、みんなもいるし目を瞑って歩けばきっと大丈夫さ!



そして、アトラクションのある学校の旧校舎らしきものの前までやってきた。
何この建物、リアルなんですけど。
実際の旧校舎をそのまま使ってるって感じ。
ここは乗り物に乗るわけでもなく、歩いて通らなければならない。
しかも、本当に出るっていう噂まであったのに…今更何を言っても無駄だから言わないけど。

「所要時間は約1時間だそうね」
「という事は…これを出たら、そろそろ帰らなきゃならないのか。最後は観覧車に乗りたかったのにな」
「観覧車って、あのゆっくりまわってるヤツか?」
「そうだよウボォー。でも、パクの言うとおり1時間かかるなら諦めるしかないな…」

溜め息をつくと、マチが優しい言葉をかけてくれた。

「また来ればいいじゃないか、ね?」

ああーもう、マチ!翔じゃないけどあたしもマチが大好きだよ!!

「うんそうだね、また来よう!」
「そうと決またらささと中、入るよ」
「って、うわっフェイタン!ひっぱらなくても!!」
「何言てるか、ナオは掴まえておかないと逃げる気ね。離しはしないよ」

強制連行ですか!
ここまできたからには引っ張らなくても逃げないのに。
ってか離しはしないよって、ぶっちゃけあたしがいなくても楽しめるんじゃないのかねフェイタン。
一人でニヤニヤしながら歩いて出てこれるんじゃないのかね。
でも、誰かに捕まっていた方が安心…とは思ったけど、フェイタンは一番危険かもしれない。
翔!助けろ!!

必死で翔に視線を送ったが、手を合わせて拝んできやがった。

ちょっと!!お姉さまに対してそれはないんじゃないのォォ!?

そんな心の叫びも虚しく、あたし達は旧校舎の中に足を踏み入れた。

「く、暗いね、フェイタン…」
「ハ、これで暗いなんて言えないよ」
「オレ達は暗いところは慣れているからな。フェイタン、あんまり怖がらせてやるなよ」

そう言いながらも笑っているクロロ。
ちょっと後ろを見てみると、翔も震えていた。
が、ちゃっかりとマチの近くをキープ。
なんだそれ。あんたぁ素晴らしいよ。

それにしても暗い。
暗すぎる。

足元にぼんやりと明かりが照らされているが、かろうじて道が解る程度。
あとは道順の看板が見えるくらい。
この中に一時間もなんて…早く出たい…!

引っ張られている形だったはずが、いつのまにかあたしはフェイタンの服の裾を引っ張る形になっていた。
だって、自分が掴んでないと離されちゃったら怖いもん。
ついでに横を歩いていたクロロの裾も掴み。
コレで安心。

「団長とフェイタンが二手に分かれちゃったらナオ、危ないわよ?」

…確かに…!!

「あ、あは、あははは」

パクのツッコミにあたしは苦笑いで返した。
するとパクは引きつった笑顔のまま、もう何も言わなくなった。
それだけあたしの顔が歪んでいたんだろう、しかしそんなことは気にしていられない!
だって、もう目の前に部屋が見えてきたよ…!

順路を見ると……やっぱりここに入らなきゃいけないのね。

ずんずん進むフェイタンとクロロの後ろに続いて部屋に入る。
そこは、理科室のようだった。
ここまで来る途中の廊下の壁とかもそうだったけど、血飛沫の痕とかがところどころについているんだよね。
そこまでリアルにしなくていいからさ!

理科室の中も順路どおりに歩いていくと、前方に白い物体が見えた。


カタカタカタカタ!!

「ぎゃああああああなになになに!!」

突然その白い物体が音を立てて揺れ始め、あたしの心臓は跳ね上がる。
しかしおかまいなしにフェイタンは近付いて行ってしまったので、咄嗟にフェイタンから手を離し、クロロの裾だけをぎゅっと握った。

「なんだ、人骨標本か。ほらナオ。こんなもので何も怖がることないよ」

言いながらフェイタンはその人骨標本をこっちに持ってくる。

「いやああああ!!もっ、もってこなくていいから!!ていうか持ち出しちゃだめだから!!戻して戻して!!」

クロロの背後にまわり、フェイタンを牽制する。

「はいはい、わかたよ…ん?これ、本物の人骨ね」
「えええ!ほ、本物!?」
「あー、確かにこれは。本物だね…いや、本物そっくりの作り物かな?微妙に違うカンジがするけど」
「え、どれどれ?」

シャルをはじめシズクもノブナガも、フィンクスも、みんなその周りに集まる。
相変わらず翔はマチの後ろにべったりで。

「ほぉ…なかなか精巧な造りしてやがる」
「いい腕してんなー」
「本物をここまで再現するなんてね、一級品だよこれは」

そんなマニアックな会話なくていいから…!

そう思っていると、後ろからぽん、と肩を叩かれた。

「ね、姉ちゃん…!!」
「ん?なによ翔……ぎゃああああああああああ!!」


てっきり翔があたしの肩を叩いたと思っていたから!思っていたからね!?
まさか、まさかさ!!
うしろに人体模型がいるなんて思うはずないじゃない!!

「たっ、たたっ、たすけっ…!!クロロっ…!」

これだけ早く動ければ瞬間移動も夢じゃない、って程のもの凄い速さであたしはクロロの後ろに回り込み、人体模型とご対面させた。

「ははは!!ナオ。これは本物の人間だぞ?」
「………エー」

本当だ。
よく見ると、その人体模型はスーツのようなもので。
動きは人間そのもの。
校舎内には本物の人が何箇所かにいるっていうのは知ってたけど…人を脅かして金がもらえるなんてさ、いい仕事だと思うの!
でもこんな中に一人で客を待っているのは嫌だけど。

だがしかし、本物ってわかってても怖いものはこわい!

「やっぱだめ!クロロ、早く出よう!!」

あたしはクロロの背中を押して、理科室を後にした。
そして人骨標本を堪能したみんなが出てくるのを待ち、再びフェイタンを先頭に歩き始める。






お次は、美術室。
美術室っていったらこれっきゃないよね、モナリザの微笑み。
どの角度から見ても、モナリザの瞳が追いかけてくるっていうヤツ。

「なんだ、この部屋は絵画だらけだな」
「ああ、しかも有名な画家のレプリカだらけのようだ」

ウボォーが言うと、クロロは置いてある絵画の一つを手に取り言った。
この世界の画家の名前とか、もう知ってるんだ…さすがクロロ。

「ふぅん…でも、この部屋の目的はこれだろ?」
「まっ、マチ!それ以上近付かないほうが…!」

マチがモナリザに近付くと、後ろにいた翔がそれを止めた。
こうして他人事のように見ていると、腰が引けててなんとも情けない姿だ。
…あたしもそうだから、人の事は言えないが。

「アンタも男だろ?だったらもっとしっかり…」


バリッ!!


マチが翔に説教しようとしたとき、突然マチの後ろのモナリザの絵画から人が飛び出てきた。

「ぎゃああああああああああああ!!」

もちろん、この叫び声は翔のもの。
あたしも一瞬体がビクッとなったが、その場所からは結構離れていた上に翔の叫び声で出遅れてしまったというか…。

飛び出してきたのはモナリザの格好をした女性のようだ。

「あんたがいきなり出てくるから、コイツが腰抜かしちまったじゃないか」

言われたとおり、マチの横で腰を抜かした翔を指差しながら、そのモナリザらしき女性にデコピンした。

いや、デコピンって。

「す、すみません…でも…仕事ですから…」
「仕事だろうがなんだろうがそんなの知ったこっちゃないよ。次はどこに行ったらいいんだい?」
「は、はい!すみません…次は…あちらの順路に」
「解ればいいんだ、みんな次行くよ。ウボォー、仕方ないから翔を担いでやりなよ」
「あ〜?ったく、しょうがねぇなぁ」
「す、すまん…ウボォー…」

マチは翔の代わりにモナリザらしき女性に説教を始め、次の順路まで言わせた。
恐るべし…!
結局翔は情けない姿を見せる破目になっちゃったし…ドンマイとしか言えないわ。

それにしても、お化け役の人にデコピンするのも、説教するのも。
そんなことする人見るの初めてなんだけど。
そう思ったらちょっと面白くなってきた。
こんな面白い現場が見れるなら、お化け屋敷も怖くないかも…なんて、少しだけだけど思った。





今度はマチが先頭に立ち、次の部屋へと入る。
部屋といっても、今度は女子トイレだ。
お化け屋敷とはいえ、男性の皆が女子トイレにはいるなんてかなりの違和感がある

で、そんな女子トイレでは何があるかというと、トイレの花子さん。

「何なに、右から三番目のドアをノックしろって…こう?」

こん、こん、こん

マチが三回叩くと、中から女の人の低い声が聞こえた。
あたしはそれに再び体を強張らせる。

『…何して遊ぶ…?』

「で、でた!」
「どうせこれも本物の人でしょ?開けるよ」

マチは躊躇いもせずにドアを開けてしまった。
すると、中から笑いながら女の子が飛び出してきた。

『あはははは!何して遊ぶ〜!?』

しかも一直線にあたしを狙って。

「ぎゃあ!!なんでこっちにくるの!!」

クロロが動こうとしないから思わずクロロの裾を離し、出口に向って逃げる。

『まぁ〜てぇ〜!!』
「ぎゃあああああいやだああああああああ!!」

ドンッ

「わっ!!」

ひょいっ

「ナオ、大丈夫?」
「しゃ、シャル〜!!助かった!!」

あたしの頭には出口まで走ることしか考えてなく、途中でシャルにぶつかってしまったのだ。
すると、シャルはそのままあたしの事を担いでくれて。
一先ず助かった…!

『…さあ、何して遊ぶ…?』

花子さんは真後ろまで来ていたようで、あたしはシャルの背中をぎゅっと掴む。
するとシャルは笑顔で花子さんにこう言った。

「ウチのお姫様、あんまり怖がらせないでくれる?」
『っ!?はっ、はい!すみませんでした!!』

ゆっくり後ろを振り返ると…ああ…花子さん、目がハートになってる。
大方シャルの笑顔にノックアウトされたってところかな。
花子さんはほわんほわんした足取りで、三番目のトイレへと戻っていった。
って、きちんと戻るんかい!

「ありがとシャル!助かったよ」
「これぐらいお安い御用だよ」

あたしはシャルに担がれたままお礼を言った。
すると、翔を抱えたままのウボォーが一言。

「翔は男だからいいけどよ、その抱えられ方だと…ナオ、パンツ見えてるぜ」
「!!おろして!シャル!!今直ぐおろしてぇぇ!!」

言われた瞬間、シャルの上でジタバタ暴れ、即座に降ろしてもらった。

「もう!ウボォー嫌い!!」
「あっ、なんだそりゃ!折角教えてやったのにヒデェな!!それに他の連中だって見てだだろーが!!」

はっとして男性陣を見渡すと、みんな不自然に目をそらした。

〜〜〜ッ見られたのか!!

「もう、みんな知らない!!いこ、シャル!!」
「わっ、ナオ!!待ってよ!」
「おいおい、元はと言えばそんな担ぎ方したシャルが悪いんじゃねーか!」
「うっさい!見た方が悪い!」
「理不尽!!」

反抗の声を荒げるウボォーを一喝し、シャルの腕をぐいっと引っ張って。
そのまま次の部屋へと進んだ。

それ以降はなんだか拍子抜けしてしまって。
突然走ってきた二宮金次郎の像とすれ違い。(すれ違っただけで得に何もなかった。)
音楽室では勝手にピアノの演奏が流れ。(結構いい演奏だったので、しばらくみんなで聞き惚れていた)

体育館では自分の首をボールにしている人がいたが、それもトリックだと解った瞬間、そのボールを奪ってちょっとバスケをやったり。(これって本当に有り得ない行動だと思う!ヒソカなんか念能力が使えたらボクのバンジーガムでとっちゃうんだけどなぁ◆なんて言っていた!)

真夜中の13階段では、何度数えても13段のまんまだったし。
さすがに階段の数を変更なんて、建物の構造上ムリだしね。

最後の異界の鏡では、その鏡を覗き込むと向こうの世界に行ける、なんていうものだったけれど、鏡どころかウチには異世界への扉があるのよ!!なんて思ったら、ちっとも怖くは無かった。

ところどころで脅かし役がでてきたけれど、花子さん以降はみんな簡単にあしらって。





そして、一時間歩き切ってようやく外に出たかと思ったら、外はいい感じの夕焼け空が広がっていた。

「あー、やっと出れたねー!」
「ナオはホント怖がりね」
「えー、でも最後のほうは平気だったし。なんか克服した気分だよ」

最後はいつのまにかフェイタンと一緒にゴール。
憎まれ口を叩かれながらも、笑って話す。
みんなのおかげで本当にお化け屋敷が克服できたかもしれない。
といっても、実際に人が脅かし役としている所限定かもしれないけれど。
翔は途中でウボォーに降ろしてもらっていたけど、終始怖がっていたな。

ま、これからいくらでもマチにはいいとこ見せられるさ!
帰ったら励ましてやるか。



全員が出てきたところで、出口付近まで移動する。

「じゃあ、そろそろ帰る?みんなお土産は?」

シャルがそう聞くと、みんな特に買うものもないらしく。
あたしもさっきクロロと一緒に買ったし、もういいかなっていう感じで。
でも留守番していくれているフランクリンやコルトピ、ボノレノフのお土産はまだ買っていなかったので、それだけは買って帰らなきゃ。

それを伝えると、みんなでショップに入り、いい感じのご当地お菓子を買った。
皆も一緒に食べられるように、何種類か選んでもらって。
ヒソカがモナリザの絵画のレプリカを持ってきたが、そんなもんウチに置いてあったら怖くて仕方ない、という理由で却下した。

「さ、このくらいでいいよね!そろそろ帰ろうか」
「あ、でも夕飯はどうすんだ?」
「それなら帰りにでもどこかに寄ればいいよ」

ウボォーはいつでも食べることだけは忘れないなぁ。
という事で、帰りにファミレスに寄って夕飯を食べて。
それからまたシャルの運転で、あたし達の家へ帰ることとなった。

遊園地、一日がとっても早く感じてすっごく楽しかった。

またみんなでどこかへ遊びにいけたらいいな。

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