トワ1


ゴマ様より。サイト様の3333打をゲットし、リクエストお願いしました(^^)

「ゴマ様オススメの、がっつりラブラブなダテサナ」

大学生政宗×高校生幸村


ゴマ様の書かれる政幸(政→幸)が、とても大好きな管理人。さらにダテサナに憧れてるので、学ばせて頂けたら…とか図々しい考えのもと;

とても二人らしくて、素敵なお話でした。感想は、お礼あとがきに(^∀^)

ゴマ様、本当にありがとうございました!


(全17ページ)…当サイトの5p半相当です。












 響き渡る銃声と立ち込める火薬の臭い。


 燃え盛る炎の中、息が切れるのにも構わず走り続けていた。

 積み重なる遺体も、己に向ける銃口も気にはならない。

 そう。


 その視線にあるものはただ独り。

 己の命を失ってでも、討ち果たしたいと願う。



 その男のみ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「――むら」

「……」

「幸村」

「……」

「おい、起きろって!」


 乱暴に肩を揺さぶられ、夢から引きずり出された幸村はぼんやりと瞼を持ち上げる。


「あぁ、武蔵殿でござるか。これはおはようございまする」

「おはようじゃねーっての」


 幸村のクラスメイトである武蔵は、のほほんとした幸村の態度に鼻を鳴らした。


「終礼、もう終わってんぞ」

「おぉ、もうそんな時間でござったか」

「ついでに、いつもの車もそこにあんぞ」

「……」


 最後の武蔵の言葉で、幸村の表情が強ばる。

 そっと窓から下を見ると、確かに、視界の端に見慣れた車の紅が見えた。


「ったく。毎日毎日飽きねーよな。俺様があんな車持ってたら走り屋になっていろんな奴にケンカ吹っけるぜ」

「武蔵殿ならすぐに有名になりそうですな」

「だろ? 俺様には運転の才能ぜってーある」


 自信満々な武蔵に微笑んで、幸村は鞄を持って教室を出た。



 彼が卒業してから毎日見る紅。


 嫌だと思いながら、心のどこかで浮かれている己の気持ちに戸惑うこともまた、日課になっていた。


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