SINGLES1
ゴマすり鉢様より、相互記念に頂きました!
現パロ、政→幸←佐。
(幸村を求め過ぎた二人)
「戦国・現パロどちらでも、政→幸←佐で、二人が幸村のことを大好き過ぎるお話」と、リクエストさせて頂きました(*^^*)
ゴマ様の小説は素敵な狂愛ものが多くていらっしゃるので、実はそういうのも期待しつつ…。とても綺麗で切ないお話です。
こんなにも素敵な小説を書いて下さり、大感謝でございます(*´∀`*)
最後に、感想も書かせてもらってます。
ゴマ様、本当にありがとうございました!
(全14ページ)
↑私のと違い、ちょうど良い文章量です☆
瞼に浮かぶのはその笑顔。
冷え切った明かりの消えた部屋で、カレの温もりの片鱗をかき集めて己を抱きしめる。
寒くて寒くて凍えそうで。
「幸村……」
耳に響くその名前すらも胸を熱くさせて、心を灰にしていく。
灰になった心は瞳から流れ出ていった。
滴が頬を伝うたびに己の心は死んでいく。
死んだ心は只痛くて、空洞になった胸を包む身体はミシミシと崩れていきそうに苦しい。
「旦那……」
それでも、只、うわ言のように愛しい人を呼び続けて。
涙はとめどなく溢れるものだとは知らなかった。
そんな事実、知りたくはなかったのに。
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