レーサーズ・ルーザーズ
佐→幸←政、慶、親。ほのぼのギャグ(現パロ)
私が当サイトの日記で、
「佐助はゲームのコマンド操作得意そう。他のキャラは…」
云々呟いてたんですが、何とそれに乗ってくれて、小話書いて下さいましたー!(≧▼≦)
本当に嬉しい!!
読んでみると、これまた楽しい内容で、ニヤニヤが止まりません(^ω^)
ゴマ様、本当にありがとうございました!
(全1ページ)
「凄いですなぁ」
ガヤガヤとした中で、幸村のノホホンとした声が響いた。
「へへっ。まあね」
幸村の尊敬な眼差しを向けられ、佐助はデレデレとした顔で返答する。
「こんなの、俺様にしてみれば訳もないさ」
「……けっ」
一方、それを見た政宗はとても面白くなさそうに舌打ちする。
「まぁまぁ、楽しくやろうよ」
そんな政宗の肩を叩いて、人のいい慶次は慰めた。
今日は、皆でゲームセンターに遊びに来ていた。
昔、庭とばかりにゲームセンターでたむろしていた佐助は何をしても上手い。
今も、最新の音ゲーで最高スコアを出したばかりだ。
一方、お坊っちゃま育ちの政宗はこういった所は初めて。
同じくゲームセンター経験のない幸村と共に、何をしても佐助には敵わなかった。
「…乗馬なら負けねぇのに」
「いや、逆に俺たちは乗馬したことねぇから」
イライラした政宗の言葉に、格闘ゲームから帰ってきた元親はツッコミを入れる。
「気をとりなおして、みんなでレースゲームでもしようよ」
「おぉ! それは良いですな」
慶次の言葉に幸村が反応する。
「わかんねぇことがあれば教えてやるぜ? まぁ、操作は簡単だがな」
元親はそう笑って幸村の頭を撫でた。
「おい猿っ!!」
一方、政宗はてんでその話を聞いちゃおらず、佐助にビシッと指を立てる。
「俺と勝負しやがれ!!」
「まぁ、良いけどさ。吠えずらかかないでよね?」
そんな政宗に対して、余裕そうな顔で答えれ佐助。
「何をするかは選ばせてあげるよ。で、何がいい?」
余裕綽々で佐助が答えれば、政宗は真面目な顔で。
「モグラ叩きだ!!」
と、叫ぶ。
「「モグラ叩きって……」」
慶次と元親は脱力したように呟く。
確かに、ゲームをしたことのない政宗にしてみれば、モグラ叩きくらいではないと佐助と競えないかもしれない。が。
誰も、笑う人はいない。
「あはは、良いよ。言っとくけど、俺様モグラ叩きも凄いから」
笑顔ではあるが、どす黒いオーラを漂わせる佐助。
「Ha! この俺の力を見せてやるぜ」
一方の政宗からもバチバチと雷が散っている。
「あ〜ぁ。また始まった」
「ほっておいて、俺達は行こうぜ」
バシバシとモグラを砕くような大きな音が響く中、慶次と元親は呆れたように歩き出す。
「それにしても、政宗殿も佐助も仲が良いのですなぁ」
周りの人たちがドン引きするほどの殺意でモグラを叩き続ける二人を見て、幸村はとても暢気に笑う。
「幸〜!」
「早く来な〜」
「あ、はい。直ちに!」
「勝った方が幸村とdateだ!!」
「絶対に勝つっ!!」
当人の許可を得ている訳ではないのに、勝手に盛り上がる幸村馬鹿二人。
せっかくの幸村との楽しい時間を無駄にしたことに二人が気づくのは、モグラ叩きを10回戦して、幸村達が先に帰ると言う報告を聞いた時だった。
(感想&お礼)
もう大好きです、こういう話…!
ゴマ様の、シリアスで綺麗で悲哀な話も素敵で惹かれますが、こんな感じのも作れるのがすごいです。ギャグなんですけど、シリアス時のあの黒さそのままなんで、私的にすーっごくお気に入りで、めっちゃニヤけてしまいます!
やっぱゴマ様の政宗様は、ギャグでも彼らしくて格好良い。あと、佐助の「こんなの〜訳もないさ」の台詞。「ない『さ』」か…、超かっけぇ。
今回は、慶次&アニキも出して下さり、二人に可愛がられてる幸村がカワイイ^^ 佐助たちを仲良しと勘違いしてる幸村カワイイ^^ レースゲームにほのぼのする三人、カワイイ^^
レーサーズ三人は楽しく、負け組二人はルーザーズ!タイトルもウマい(´∀`)
ゴマ様、本当にありがとうございました!
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