飛び越えられたボーダーライン1


景様、相互ありがとうございます♪

「佐幸+小政前提で、仲良し蒼紅のガールズならぬボーイズトーク、バカップル等」

から、完全捏造小政が主の、佐幸も時々顔出す、支離滅裂長文に; 小政が苦手な方は、Uターンで。
場面切り替え多し、お時間のある際に(><)

(高校生ズと、片倉先生設定)

リクコメントに甘えまして、三人組は結構いつも通りな関係です(^^; 幸村甘やかし。
あとは、旦那大好き残念な佐助、小政に無知な奴が書くとこうなった、な詰め合わせ。

蒼紅、全然キャピキャピしてません。やっぱり私が書く受けは、受けっぽくない(TT)

こじゅが、口調等捏造激しい; 景様の大好きな政宗様の魅力が、全然出せてないです(泣)
恋愛一年生級。ちょいギャグ・ほのぼの。

※タイトルは、景様運営の【biondino】様から拝借しました^^


(全6ページ)













政宗と幸村は同い年で、喧嘩しつつも仲が良い間柄はもう十年以上、固い絆で結ばれている幼なじみ同士だ。

二人より一つ上の佐助もそうであるが、他二名による幸村を巡ってのいさかいは、昔から絶えることがない。

よって、「仲良し幼なじみ三人組」には決してならないのだが、幸村がいる限りは、縁も切れないだろうと言える。──つまりはそれほどに、二人は幸村を溺愛しているということで。



『突然なんだけどさ〜、俺様たち付き合うことになっ』『ささささ佐助ぇぇぇ!!!』

『Ohー…、nice attack』

吹っ飛ばされても至極幸せそうなヘラヘラ顔には、怒りもショックも起きなかった。


政宗にとって幸村は、かけがえのない親友で、pureでcuteなlovely angelであり、またsweet honeyでもあり──

……やはり、佐助をぶった斬ってやりたい気持ちで一杯になったが、彼らの想いはよく分かるので、大人しく認めてやった。
そして、これを機に政宗も「発表」したのである。


『へぇー、あの人も物好きだよね〜』
『…そっくりそのまま、幸村に返すぜ。Hey幸村、考え直すなら今だぞお前』

『ま、政宗殿と、片倉先生が…』
『「も」でしょ、旦那?俺様たちも、負けないようにラブラブしよーねっ』

『らッ……!?』

幸村の心と同時に不死身も手に入れたのか、その日の佐助の強靭さには、盲目とは何ぞやを教えられた。


政宗の「darling」は、三人の通う高校の教師でもある小十郎。
もちろん極秘だが、二人は同じ伊達家に同居しているので、怪しまれることもない。これは武田家に住む幸村たちも同様で、普通より恵まれた状況ではある。

──が、どこの恋人たちにも、やはり悩みは尽きないもので…











あれから月日が経ったある日。


朝から全校模試だったのだが、三年生である佐助は教科が多く、幸村は終わるのを待っていた。
政宗も一緒で、教室には他に誰もいない。

ひたすら恥ずかしがる幸村をなだめ、「最近アイツとどーなんだ?」とつつく政宗。
が、実はからかうためではなく、



「何かよー…、俺の思い込みだったかも知れねぇ」
「え?」

「…俺らって、付き合ってんのか?」
「──えぇ!?」

突然の一言に、幸村は愕然と目を見張る。(恥ずかしさは消えたようで良かったが)


「俺の妄想だったとかな…」
「そ、そんな!何を言われまするので、政宗殿っ?」

だってよー、と政宗は口を曲げると、



…………………………



・朝・

『おはようございます。…昨夜も、夜更かしをされておったという顔ですな』


・昼・

『学校では「先生」と呼べと、何度…。職員室は遊び場じゃない、用がないなら早く戻るように』


・夕・

『…なりません。タクシーではありませぬぞ、大人しく歩いて帰りなされ』


・夜・

『おやすみなさいませ。──夜更かしは…』


・休日・

畑仕事、家の用事、顧問の部活動など。



…………………………




「そういうのばっかなんだが、どー思うよ?」
「どう…」

幸村は不思議そうに、「どこも変ではござらぬが?」

が、政宗はやれやれと首を振り、


「普通はよ、もっとあんだろーが?恋人同士らしい甘い言葉とか、スキンシップとかよー…」

向こうがそんな風なので、政宗からも絡み辛いものがある。
同じ屋根の下にいるというのに、メリットは生かせるどころか、…逆以上であるような。

すねた顔になる政宗に、幸村は彼なりに頭を働かせ、


「し、しかし、政宗殿の身体を気遣っておられて…学校でも、人の目を…」
「けどよ、だったらいつイチャつきゃ良んだって話だろ?」

「イ…」

かぁぁ、と赤くなる幸村を、いつものように笑う政宗だったが、


(俺に、可愛げがねぇからかもな…)


歳が離れている小十郎をずっと見上げていたせいか、昔から『早く大人に』と、背伸びをしてきた。
子供っぽい真似や我儘は一切やめ、彼の隣に見合うような人間になるために努めて──なので、『イチャイチャ』も切り出せずにいるのだが。

要するに、格好付けなのだ。…好かれたい相手の前では、特に。

少しは、幸村のように健気さを身に付けるべきなのかも知れない。
『同じ家に住んでいられるだけで幸せだ』、『小言は自分を思ってのこと』、『学校での距離も、けじめを付けているから』


思えば、こんな愛護欲を掻き立てられるような表情など、できた試しがない。
小十郎がそうならないのも、当然か…。


(けど、俺にゃ似合わねぇだろーし。幸村だからだよな…)


自分に当てはめてみると、途端に全身がかゆくなり、小十郎の唖然とする顔が浮かんだ。

それはそれで面白いかも知れないが、自身もダメージを被りそうなので、『やっぱねぇな』と振り払う。



「政宗殿…」
「Ahー、sorry。いや、ちっと愚痴りたかっただけだ。それより、お前らの方はどーなんだよ?」

「っ!!…そ、いぇ、べつに、」
「俺ァ、心配なんだって。お前そーいうの苦手だから、ヤな思いしてんじゃねーかとか」

「…政宗殿……」

すぐにほだされる幸村を、『ま、嘘じゃねぇしな』と本心は見せず、上手く促す政宗。

そんな彼のためを思ってか、幸村は口ごもりながらも、


「そ、某たちは…」


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